概観の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
概観
【読み方】
がいかん
【意味】
物事のあらましを見渡すこと。また、大体のありさま。
全部の細かい部分に目を通すんじゃなくて、大まかな感じを掴むことや。これは、物事の全体的な流れや状態を知りたい時に役立つわけやな。
【語源・由来】
「概」は「ならして一様にする。全体をならして扱うこと。大体。あらまし。」
「観」は「対象を眺めて見る。見渡す。見物する。」
【類義語】
概要、要覧、大綱、通観
概観(がいかん)の解説
「概観」という言葉は、物事全体の大まかな概要やあらましを見渡すこと、またはその大体の様子を指すんだよ。
たとえば、「世界の情勢を概観する」という時は、世界中の今の状況や出来事を、細かいところまでじゃなくて、大まかに見る、あるいは理解しようとすることを意味しているんだね。
また、「この問題をまず最初に概観することにしよう。」(出典:水上茂樹 『栄養学小史』)では、特定の問題について最初に大まかな全体像を掴もう、詳細に入る前に全体の流れや大枠を理解しよう、という意味で使われているんだね。
つまり、「概観」は、全体を一望するような視点で、物事の構造や大まかな流れを把握するための方法や考え方を表している言葉なんだよ。
概観(がいかん)の使い方
概観(がいかん)の例文
- 世界経済を概観する。
- 中東の情勢を概観する。
- 環境問題の概観は、この記事を見てください。
- 世界を概観できる立場にいる。
- まずは事実を概観しておくことが必要だ。
概観の文学作品などの用例
「概観」と「外観」「概要」の違いを解説
「概観」に似ている語に「外観(がいかん)」「概要(がいよう)」があります。
「概観」と「外観」の違いは?
「外観」は、「外側から見た感じ。表面に見える姿。見かけ。うわべ。外見。」という意味です。
「外観」も「概観」も読み方は「がいかん」ですが、「概観」は、大体のあらましをいうので意味が違います。
一方、「外観」は、物や建物などの外側から見た姿や感じを指すんだ。見た目、つまり外からどう見えるかを示す言葉なんだよ。
「外観」は見た目やね。建物の場合、ファッションで言うところの「ルックス」みたいなもんやな。
「概観」と「概要」の違いは?
「概要」は、「全体の要点をとりまとめたもの。大要。あらまし。」という意味です。
「概観」は、物事のあらましを見渡すことをいいます。
対して「概要」は、あらましという意味で「概観」のような「見渡す」という意味はありません。
対照的に、「概要」は、物事の全体の要点をまとめたものを指す言葉だ。それは特定の内容や詳細ではなく、大体の内容を知るためのあらましや大要なんだよ。
一方、「概要」は、あれこれの情報の中から大事なところだけをピックアップして、まとめたものやね。本や映画のあらすじのように、大体のストーリーを伝える感じやな。