蓋然の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
蓋然
【読み方】
がいぜん
【意味】
おそらくそうであろうと思われるさま。
「蓋然」という言葉は、何かがたぶんそのようになると思われる、または、それが実際に起こる可能性が高いということを意味しているんだよ。
ええと、それはつまり、「ほぼそうやろうな」とか「確かめたうえで、そう思う」ってことやな。
完全には確定してへんけど、だいたいその通りになりそうやって感じか。ある程度、自信を持って言えることやね。
【語源・由来】
「蓋」は「けだし。思うに。考えてみると。」
「然」は「他の語に付けて状態を表す語。」
【類義語】
当然
【対義語】
必然
蓋然(がいぜん)の解説
カンタン!解説
「蓋然」っていうのは、何かが「たぶん、おそらくそうかも」と思う時に使う言葉だよ。いろんな情報や証拠があって、それをもとに「そうだろうな」と予測や推測をすること。だけど、100%確定的なものではないんだ。
たとえば、テレビの天気予報で「明日の雨の確率は70%」って言われたら、雨が降る可能性が高いけど、絶対に降るとは言えないよね。その「70%の確率」が「蓋然」の感じなんだ。
それと対照的に、「必然」っていうのは、もうこれは絶対!っていう意味だよ。たとえば、水を凍らせると氷になるよね。それは自然の法則で変わらない。水を冷やせば絶対に氷になる。これが「必然」。
だから、「蓋然」は「たぶん、おそらく」という感じで、ちょっとだけ不確かな感じの時に使うん言葉なんだよ。
蓋然(がいぜん)の使い方
子供の新型インフルエンザの感染が増えているね。
子供へのワクチン接種をすすめる蓋然性が高まっているわね。
三年近く立ったのに、まだ日本製のワクチンができないんだね。
本来、ワクチンの認証には時間がかかるものなのよ。子供にはできるだけ安全なワクチンを接種してほしいわよね。
蓋然(がいぜん)の例文
- 県はその工場が汚染源の蓋然性が高いとして立ち入り調査を求めた。
- この遺跡は、宗教的な目的のために造られた蓋然性が高い。
- スラムダンクは、他のショットよりも成功蓋然性が高いことから、確実なことを表す言葉として使われることがある。
- 知識が経験からのみ来るものとすれば、それは単に蓋然的なものになってしまう。(三木清、哲学入門)
- 例えば、森の中で道に迷い、或る方向に歩き出した場合、その方向を選んだ事については、蓋然的な理由さえなく、全く偶然だったにせよ、選んだ以上は、真っすぐに歩け、と言う。それが、森を出るという目的と離す事の出来ぬ行動の「格率」だと言い切るのです。(小林秀雄、考えるヒント2)
蓋然の文学作品などの用例
「蓋然性」とは?
「蓋然」を用いた表現の一つに「蓋然性(がいぜんせい)」があります。
「蓋然性」とは、
①ある事が実際に起こるか否かの確実さの度合。
②確率。
という意味です。
「蓋然性」という言葉は、ある出来事や事象が実際に起きるかどうかの確かさ、つまりその確実性の度合いを示すんだよ。また、それは「確率」としても捉えられるよ。
なるほどな。つまり、あることが起きる可能性の強さや、その起きる確率を示す言葉やな。
何かを予測したり考えるときに、それがどれだけ実際に起こりそうか、ってことを考えるのに使うんやな。
【例文】
- 彼が犯人である蓋然性は50%だ。
- 交渉がうまくいったようで、戦争が勃発する蓋然性は低くなった。