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「莞爾」の意味と使い方や例文!「莞爾として笑う」は誤用?(語源由来・類義語)

莞爾の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
莞爾

【読み方】
かんじ

【意味】
にっこりと笑うさま。ほほえむさま。

二字熟語の博士
「莞爾」という言葉は、にっこりと笑う様子や、ほんのりと微笑むさまを表しているんだよ。
助手ねこ
ああ、それって、ちょっとした出来事や言葉に、にこっと笑うときのことを言うんやな。

目がキラキラして、口元が上がる、そんな温かい笑顔のことやね。うんうん、よくわかったで~。

【語源・由来】
「莞」は「にっこり笑うさま。」
「爾」は「状態を示す助字。」
「論語」「夫子莞爾として笑ひて曰く」より。

【類義語】
破顔

莞爾(かんじ)の解説

カンタン!解説
解説

「莞爾」という言葉は、ちょっとした嬉しいことや楽しいことで、自然と顔に浮かぶにっこりとした笑顔を指すんだよ。それは、大きな声で笑うとか大げさなリアクションではなく、さりげなく、でも心の中ではとっても嬉しいと感じるような時の、ほのかな笑顔のことだよ。

たとえばね、小さなプレゼントやサプライズをもらった時、それがすごく期待していたものではなくても、その気持ちや思いやりに感謝して、自然と口元が緩む、そんな瞬間の表情を「莞爾」として笑うって言うんだ。または、友達や家族との楽しい思い出を思い返して、ふとした瞬間に心から微笑むときも、その笑顔は「莞爾」と表現されることがあるよ。

この言葉は、笑顔の中でも特に素直で、純粋なものを指していて、見る人も温かくなるような、そんな笑顔を表しているんだ。

だから、「莞爾」という言葉は、人が心から喜びや感謝を感じて、にっこりと笑う様子を表しているんだね。

莞爾(かんじ)の使い方

健太
ともこちゃんは接客が向いているよね。
ともこ
そうかしら。
健太
莞爾としてほほえむ姿は営業スマイルには見えないよ。
ともこ
心の中では舌打ちしてるんだけどね。

莞爾(かんじ)の例文

例文
  1. 知り合いを見つけ莞爾として手をあげた。
  2. 莞爾と微笑していた。
  3. ともこちゃんは機嫌が悪くても、お客さまには莞爾とした笑いを見せる。
  4. 莞爾としながら挨拶した。
  5. 莞爾と笑うと、腰をあげて立ち去った。

莞爾の文学作品などの用例

  1. ・・・立花も莞爾して、「どうせ、騙すくらいならと思って、外套の下へ隠し・・・ 泉鏡花伊勢之巻

  2. ・・・云って、坐りもやらず莞爾と笑いかける。「用かい。」 とこの八畳で・・・ 泉鏡花縁結び

  3. ・・・謹さんも莞爾して、「お話しなさい。」「難有う、」「さあ、こちらへ・・・ 泉鏡花女客

「莞爾として笑う」は二重表現で誤用?

莞爾」は、多く「」を伴って用い、「莞爾として笑う」という表現で使われます。

莞爾として笑う」とはにこやかな様子で笑うことをいいます。

莞爾として笑う」が二重表現で誤用ではないかといわれることがありますが、誤用ではありません

莞爾」は「にこりとした様子」のことをいい、「莞爾として笑う」とは「にこやかな様子で笑う」という意味なので二重表現にあたりません。

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