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「言質」の意味と使い方や例文!「言質を取る」とは?(類義語)

言質の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
言質

【読み方】
げんち

言質には「げんしち」「げんしつ」という読み方もあります。「言質」を辞書で調べてみると、「『げんしち』や『げんしつ』は誤読による慣用読み」と注釈がついており、言質の間違った読み方がいつの間にか一般化した「慣用読み」で使われることもあります。

【意味】
後日の証拠となる(約束の)ことば。ことばじち。

二字熟語の博士
「言質」という言葉はね、後で証拠として使えるような言葉のことを指すんだよ。

つまり、あとあと重要になるかもしれない、約束や発言を意味しているんだ。

助手ねこ
おお、それって要するに、後で『これ言ったやろ!』って証拠になるような大事な約束や言葉のことやな。

ちょっとした発言でも、あとで大きな意味を持つかもしれんから、何を言うか気をつけなあかんってことやね。

【語源・由来】
「ち」は人質や抵当の意。「質」は「しち。約束や取り引きの保証として預けておくもの。かた。抵当。」

【類義語】
証言、確約

言質(げんち)の解説

カンタン!解説
解説

「言質」という言葉はね、誰かが言ったことや約束を、後で証拠として使えるような大事な言葉のことを言うんだよ。

例えばね、「交渉相手の言質を取る」というのは、何かを話し合っている時に、相手が「はい、これこれこういうことをします」と言ったことをしっかりと覚えておいて、後でその人が言ったことを証明できるようにするって意味だよ。

また、「言質を録音して残しておく」というのはね、大事な話や約束をした時に、その言葉を録音して、後で証拠として使えるようにしておくことを意味しているんだ。こうすることで、あとでちゃんと証明できるから、お互いに「本当にそう言った」「そう約束した」ってことがはっきりするんだよ。

だから、「言質」という言葉は、誰かが言ったことを後で証拠として示せるような、大事な約束や合意の言葉のことを表しているんだね。

言質(げんち)の使い方

健太
ともこちゃん。夏休みの宿題が終わらないんだ。助けてくれる?
ともこ
助けたら、これからはちゃんと勉強する?
健太
するよ。
ともこ
よし。言質を取ったからね。後でなかったことにしてと言ってもだめなんだからね。

言質(げんち)の例文

例文
  1. 言質を与えたり、責任を問われるような行為をしてはならない。
  2. 交渉相手の言質を取る。
  3. 返済を猶予するという言質を彼女に与えた。
  4. 健太くんに言質をとられるとはまずかったなあ。
  5. 安易に言質を与えてはいけない。

言質の文学作品などの用例

  1. ・・・って遁げていた。その言質をいよいよ受け出さなければならない時節が・・・ 寺田寅彦雨の上高地

  2. ・・・に何にもないと申した言質に対して申訳が立ちませんから、残念ながら・・・ 夏目漱石文芸の哲学的基礎

「言質を取る」とは?

言質」は、主に「言質を取る」という形で用いられます。

言質を取る」とは、のちの証拠となる言葉を引き出すことをいいます。

万が一約束を破られたときに「言質」を取ることで証拠とすることができます。

二字熟語の博士
「言質を取る」という表現は、相手からのちの証拠になるような言葉を引き出すことを意味しているんだ。

これは、もし約束が破られた時に、その言葉を証拠として示せるようにするための行為なんだよ。

助手ねこ
ほぉ、それは要するに、「ちゃんと言ったやろ、記録しとくで!」って、相手の言うことをしっかり抑えておくってことやな。

そやったら、あとで「そんなこと言ってない」とか言われても、「いやいや、ここにはっきり言ったって記録があるで!」ってなるわけやな。まあ、友達との約束でも、仕事の話でも、ちゃんと証拠を残しとくって大事やね。

【例文】

  1. 交渉の場では、言質を取られないように注意しなさい。
  2. 後に何を言われてもいいよう、是が非でも言質は取っておくように。
  3. うかつな受け答えをして言質を取られてはいけない。