姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「下足」の意味と使い方や例文!「下足番」とは?(類義語)

下足の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
下足

【読み方】
げそく

【意味】
①脱いだ履物。
②下足番の略。

二字熟語の博士
「下足」という言葉には二つの意味があるんだ。まず一つ目は、脱いだ履物、つまり、靴などの外で履いていたもののことのことを指す。

そして、二つ目の意味は「下足番」という言葉の省略形で、それは靴を預かったり管理する人のことを指すんだよ。

助手ねこ
あぁ、そういうことかいな。つまり、「下足」っていうのは、みんなが玄関とかで脱ぐ靴のことやし、もう一つは靴を管理してくれる人のことを言うんやな。

履物自体も大切やけど、それをちゃんと管理する人の役割も大事やってことやね。なるほど、おもしろいなぁ。

【語源・由来】
「下」は「低い。」
「足」は「あし。人間や動物のあし。」

【類義語】
履物、下履き、土足、下駄

【対義語】
上履き

下足(げそく)の解説

カンタン!解説
解説

「下足」という言葉はね、二つの意味があるんだよ。

まず、一つ目の意味は、脱いだ靴やスリッパのことなんだ。たとえば、「翌朝、送り出しを終えてから下足箱を拭いていると、嘉吉が寄ってきた」〈木内昇・漂砂のうたう〉っていう文章は、誰かを送り出した後に下足、つまり脱いだ靴を入れる箱を掃除しているシーンが描かれているんだ。

そして、二つ目の意味は、「下足番」の略で、これは昔の仕事の一つを指すんだ。下足番っていうのは、人々が脱いだ靴や草履(ぞうり)を管理する人のことを言うんだよ。彼らの仕事は、来客の靴を丁寧に預かり、必要なときに返したり、整理したりすることだったんだ。

だから、「下足」という言葉は、脱いだ靴などや、またはその靴を管理する仕事をする人のことを言っているんだね。

下足(げそく)の使い方

ともこ
健太くん。帰るわよ。
健太
下足に履き替えるから待って。
ともこ
もたもたしていると置いていくわよ。
健太
急ぐから置いていかないで。

下足(げそく)の例文

例文
  1. 下足棚にラブレターが入っていた。
  2. 下足箱には、ともこちゃんの靴は無かった。
  3. 下足のまま上がってください。
  4. 下足入れの横に靴ベラがあります。
  5. 下足入れにあるはずの下足がない。

下足の文学作品などの用例

  1. ・・・う、白髪のお媼さんが下足を預るのに、二人分に、洋杖と蝙蝠傘を添え・・・ 泉鏡花木の子説法

  2. ・・・者である批評家から、下足札を貰って上るような作品しかない。「ファ・・・ 織田作之助土足のままの文学

  3. ・・・も、下駄の時のように下足係の厄介にならずにすむから、私も実は一度・・・ 太宰治服装に就いて

下足番(げそくばん)とは?

下足」を用いた語に「下足番」があります。

下足番」とは、下足の番をすること。また、その番人をいいます。

寄席や料亭などで、屋号を染め抜いた印半纏を着て客の「下足」の番をします。

二字熟語の博士
「下足番」とはね、靴や草履などの下足を預かったり管理したりする役割のことだよ。

特に、寄席や料亭などの場所で、そのお店の名前が入った特別な服を着て、お客さんの履物を安全に保管しておく役目を担っていたんだよ。

助手ねこ
へぇ~、それやったら、「下足番」っていうのは、靴や草履の管理係ってことやな。お客さんが楽しく過ごしてる間に、彼らがちゃんと見ててくれるんやな。

お店の名前が書いてあるおしゃれな服を着た人がそういうことしてるんやね。みんなが安心して楽しむための大事な役割やな!

客から履き物を受け取り、預かった証拠として「下足札」を手渡します。そのときにもらう預け賃を「下足料」といいます。