疑心の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
疑心
【読み方】
ぎしん
【意味】
①うたがう心。うたがい。
②仏語。根本煩悩の一。仏教の真理に対して、まどいうたがう心。疑 (ぎ) 。
2つめは、仏教のなかで「この教え、本当にそうなんやろか?」みたいに、ちょっと信じられへん気持ちやな。なるほどな。
【語源・由来】
「疑」は「疑わしく思う。」
「心」は「こころ。精神。」
【類義語】
疑問
【対義語】
信頼、信用、信心、過信
疑心(ぎしん)の解説
「疑心」という言葉には2つの意味があるんだ。どちらも、疑うことや疑念を持つ心のことを指す言葉なんだよ。
まず、一つ目の意味として「何かを疑うこと」つまり信じきれない気持ちや考えのことを言うんだ。たとえば、「疑心がつのる」っていうのは、疑う気持ちや考えが増えてくることを示しているよ。もしあるニュースや話を聞いて、それが本当に正しいのかどうか疑問に思い始めたら、その気持ちは「疑心がつのる」と言えるんだね。また、「疑心を抱く」っていうのは、何か特定のことや人に対して疑う気持ちを持ち始めることを意味しているよ。
次に、二つ目の意味としては、仏語で「仏教においての疑う心のこと」を指すんだ。仏教では、煩悩というのは私たちが苦しみや困難を経験する原因とされるもので、その中の一つがこの「疑心」なんだ。具体的には、仏教の教えや真理に対して疑問を持ったり、信じられないという心のことを言うんだ。この疑問や不信感は「疑」とも呼ばれるよ。
だから、「疑心」という言葉は、一般的には何かを疑う気持ちや考えを指すことが多いけど、仏教の世界では仏教の真理に対する疑う心を指しているんだね。
疑心(ぎしん)の使い方
疑心(ぎしん)の例文
- ともこちゃんは、健太くんの行動に疑心を抱いている。
- 盗難事件が相次ぎ、近隣住民は疑心暗鬼になっている。
- 彼が何も語ろうとしないので、疑心暗鬼に駆られた。
- 政府が、ワクチンは絶対に安全ですと言っても疑心暗鬼になる人はいる。
- 猜疑心の塊のような健太くんは人を信じない。
疑心の文学作品などの用例
「猜疑心」とは?
「疑心」を用いた表現の一つに「猜疑心(さいぎしん)」があります。
「猜疑心」とは、人を疑う気持ちのことをいいます。
みんなの話をすぐには信じられへん、ちょっと心配性な感じか。ちょっと気をつけた方がいい感じがするわ。
【例文】
- 猜疑心の強い健太くんは、自身で調査に乗り出すでしょう。
- それがこの三日間に公爵の猜疑心のうちにだんだんと枝を広げていった。(ドストエフスキー、白痴)
- もう一つの困難は、百姓たちのどうしようもない猜疑心であった。地主というものは、自分たち百姓を徹底的に搾取する以外には、なにかほかの目的をもっていようなどとは、どうしても信じられないのであった。(トルストイ、アンナ・カレーニナ)
そして、二つ目は仏教で使われる言葉で、仏教の教えに対して疑問を持ったり、理解しきれない心を表すんだ。