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「逆上」の意味と使い方や例文!「逆ギレ」との違いは?(類義語)

逆上の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
逆上

【読み方】
ぎゃくじょう

【意味】
激しい怒りや悲しみなどのために、頭に血が上ること。分別をなくし取り乱すこと。

二字熟語の博士
「逆上」という言葉は、極度の怒りや悲しみで、理性や冷静さを失ってしまう状態を意味しているんだよ。

これは、感情が高ぶり、普段の判断ができなくなってしまうことを言うんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。要するに、怒りや悲しみで、頭にきてまともに考えられへんような状態のことやな。

ムカついたり、悲しんだりして、普段ならあかんと思うこともやっちゃうってわけや。感情に任せて取り乱すことをこの言葉で表してるわけやな。

【語源・由来】
「逆」は「さかのぼる。」
「上」は「上のほう、高いほうへ移動する。あがる。のぼる。」

【類義語】
興奮、激昂、激する、のぼせる

逆上(ぎゃくじょう)の解説

カンタン!解説
解説

「逆上」という言葉は、とっても怒ったり、悲しんだりしたときに、頭に血が上って、普通の判断ができなくなることを表しているんだよ。

例えばね、「逆上して刃物をふるう」っていうのは、すごく怒って、その怒りのせいで理性をなくして、ナイフや刃物を振り回すような状態を表しているんだ。普段ならこんなこと絶対しないよね。でも、逆上すると、自分でも制御できなくなっちゃうんだ。

また、「彼は嫉妬で逆上した」では、他の人をうらやましく感じて、その嫉妬の感情がどんどん大きくなって、ついには理性を失ってしまったっていう意味だよ。嫉妬っていう感情は、他人が持っているものや、他人の成功を不公平だと感じて、悲しくなったり、怒ったりする気持ちなんだよ。

だから、「逆上」という言葉は、すごい怒りや悲しみなどの強い感情がこみ上げて、普通の判断ができなくなってしまう状態を表しているんだね。

逆上(ぎゃくじょう)の使い方

健太
ともこちゃんは、あの時無言を貫いたのには理由があるの?
ともこ
ああいう場面で発言をすると、相手を逆上させることが分かっているから黙っていたの。
健太
そこまで読んでいたんだね。
ともこ
発言しなかったことで、場がおさまったでしょう?良かったわ。

逆上(ぎゃくじょう)の例文

例文
  1. 余りのことに逆上する。
  2. 逆上して事件を起こしてしまった。
  3. 逆上して斬りつけたそうです。
  4. ともこちゃんは彼氏の裏切りを知って逆上した。
  5. 健太くんはその知らせを聞いて逆上した。

逆上の文学作品などの用例

  1. ・・・も伝熱のように、より逆上した男からより逆上していない女へ、両者の・・・ 芥川竜之介寒さ

  2. ・・・鬢をむしるのを、彼の逆上した索引にした。そう云う時には、互に警め・・・ 芥川竜之介忠義

  3. ・・・思えば、急に僕の血は逆上して、あたまが燃え出すように熱して来た。・・・ 岩野泡鳴耽溺

「逆上」と「逆ギレ」の違いを解説

逆上」に似ている語に「逆ギレ」があります。

逆ギレ」は、なだめている人、または、怒られている人が、かっとなって怒りだしてしまうことをいいます。

逆上」は、かっとなり頭に血が上ること。分別をなくし取り乱すことをいいます。

対して「逆ギレ」は、本来怒られる側の人が、かっとなって怒りだすことをいいます。

二字熟語の博士
「逆上」と「逆ギレ」は、どちらも怒りに関連するが、意味は異なる。「逆上」は、激しい怒りや悲しみから、頭に血が上り、冷静さを失って取り乱すことを言う。

対照的に、「逆ギレ」は、本来怒られるべき立場の人やなだめている人が、逆に怒りだすことを表すんだ。

助手ねこ
そうやな。そしたら、「逆上」は、ものすごい怒ったり悲しんだりして、頭ん中がパニックになっちゃう状態やな。まるで火がついたように怒り狂うんや。

それに対して、「逆ギレ」はな、もともと怒られてる方や、なだめてる方が、いきなりカッとなって怒り出す状態やね。ある意味、理不尽やな。これはちょっと違うけど、どっちも怒りが重要になってるんやな。

逆上」は、幅広くかっとなって怒りだしてしまった人に使いますが、「逆ギレ」は、なだめている人、怒られている人が怒りだすとうように、対象が限られる点が違います。