一環の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
一環
【読み方】
いっかん
【意味】
①鎖などの一つの輪。
②互いに密接な関係をもつものの一部分。全体の一部分。
たとえば、「これは大きな計画の一環や」って言ったら、その計画の一部分を表してるわけや。全体の中でつながってる部分の一つ、ってことやな。
【語源・由来】
「一」は「ある一つの。もう一つの。」
「環」は「わ。輪の形。」
【類義語】
一端
一環(いっかん)の解説
「一環」っていう言葉には、2つの主な意味があるんだよ。
1つ目は、「鎖などの一つの輪」を指すよ。鎖はたくさんの輪からできていて、それぞれの輪がつながって全体を作り出しているよね。その一つ一つの輪を「一環」というんだ。
2つ目の意味は、何か全体の中の一部分を表しているんだ。「互いに密接な関係をもつものの一部分」や「全体の一部分」という意味だよ。例えば、「記念行事の一環として」の場合、記念行事の全体の中の一部分を指していて、その一部が全体と一緒に動くことで、全体のイベントやプロジェクトが成り立っているってことを示しているんだよ。
つまり、「一環」は、何か全体の一部分を表すときや、鎖の一つの輪を表すときに使う言葉なんだよ。
一環(いっかん)の使い方
一環(いっかん)の例文
- 授業の一環としての活動です。
- 地域貢献の一環として、地域の小学校にサッカーの指導に行っています。
- この改装はプロジェクトの一環として行われています。
- 税制改革の一環に組み込まれた。
- この学校ではカリキュラムの一環として、さまざまな職場体験学習を行う。
一環の文学作品などの用例
-
・・・ゆく、その血の通った一環として理解されなければならないのだ。 例・・・ 宮本百合子「国際無産婦人デーに際して」
「一環」と「一端」「一貫」の違いを解説
「一環」に似ている語に「一端(いったん)」「一貫(いっかん)」があります。
「一環」と「一端」の違いは?
「一端」は、「一方のはし。片はし。一部分。」という意味です。
「一環」は、関連し合っている全体の一部分という意味ですが、「一端」は、全体のほんの一部分をいう点が違います。
一方、「一端」は一部分を意味するが、これは全体の端っこ、つまり一方のはしや片はしを指すこともあるんだ。全体から見た一部分、特に端の部分を指すことが多いよ。
一方、「一端」は全体の端っこの部分や、あるいは全体の一部を指すんやな。全体から見て片方のはしなんかを指すことが多いんやな。
これは、「一環」は全体の中で重要な一部を、そして「一端」は全体の端や一部を指すことで、全体からの位置や役割がちょっと違うんやな。
「一環」と「一貫」の違いは?
「一貫」は、
①一つの方針・方法・態度で、始めから終わりまでつらぬき通すこと。
②
㋐重量の単位。
㋑昔の貨幣の単位。
という意味です。
「一貫」は、同じ方針などで、貫き通すことをいいます。対して、「一環」は、関連し合っているものの一部分をいうので意味が違います。
一方、「一貫」は一つの方針や方法、態度を始めから終わりまでつらぬき通すことを意味するよ。つまり、ずっと同じ姿勢や考え方を保つことを表すんだ。なお、「一貫」はまた、重量や昔の貨幣の単位としても使われることもあるよ。
一方、「一貫」は始めから終わりまで同じ方針や態度を保つことやな。始めたら最後まで同じ考えを持ち続けることを表してるんやな。
これは、「一環」は全体の一部や役割を、そして「一貫」は一貫性や統一性を強調するんやな。
だけど、より広い意味としては、全体の一部分、または密接な関係を持つ事物の一部を指す言葉としても使われるんだよ。