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「呼応」の意味と使い方や例文!「呼応表現」とは?(類義語)

【二字熟語】
呼応

【読み方】
こおう

【意味】
①一方が呼びかけ、または話しかけ、相手がそれに答えること。互いに呼びかわすこと。受け答え。
②互いに気脈を通じて物事を行うこと。示し合わせること。
③文中で、ある語とあとに来る語とが特定の関係を示すこと。いわゆる係り結びのほか、否定・仮定・疑問の呼応など。

【語源・由来】
「呼」は「声をかける。よぶ。」
「応」は「問いや呼びかけにこたえる。」

【類義語】
以心伝心

呼応(こおう)の使い方

健太
一頭の犬の遠吠えに呼応して、他の犬も吠えてるね。
ともこ
犬って、何で呼応するのかしら。
健太
コミュニケーションの一つなんだって。
ともこ
僕はここにいるよって言っているわけね。

呼応(こおう)の例文

  1. 中央のクーデターに呼応して各地で反乱がおこる。
  2. 現在時制では、動詞は主語の人称と数に呼応する。
  3. 互いに呼応して行動する。
  4. 社会の変化に呼応してわが社も変わらなければならない。
  5. 母の声に呼応するように赤ん坊が泣きだした。

「呼応表現」とは?

呼応」を用いた語に「呼応表現(こおうひょうげん)」があります。

呼応表現」の「表現」は、心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物などという意味です。

呼応表現」は、ある言葉を使うときに決まった言葉や表現で受ける、定型文のような表現方法のことです。

打消し・否定の呼応表現

  • まだ~ない
  • まさか~ないだろう
  • 少しも~ない
  • まったく~ない

禁止の呼応表現

  • 決して~するな

推量の呼応表現

  • きっと~だろう
  • たぶん~だろう

疑問の呼応表現

  • どのように~か
  • なんとかして~よう
  • どんなにか~だろう

反語の呼応表現

  • どうして~ないことがあろうか(いやあるだろう)

願望の呼応表現

  • 願わくは~したい

仮定の呼応表現

  • もし~ならば

比況の呼応表現

  • まるで~ようだ