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「幾分」の意味と使い方や例文!(類義語・対義語)

幾分の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
幾分

【読み方】
いくぶん

【意味】
①いくつかに分けたうちの一部分。いくらか。
②程度が小さいさま。いくらか。少し。

二字熟語の博士
「幾分」という言葉は、全体の一部分、つまり「いくらか」を意味するんだよ。

また、「幾分」は副詞としても使われ、その場合には「いくらか」や「少し」という意味になるんだ。

助手ねこ
ほな、これは「全部の中の一部」や「ちょっとだけ」って意味があるんやな。つまり、「全部の中からちょこっとだけ」や、「ちょっとだけ」という意味があるんや。

ここでいう「ちょっと」は、そんなにたくさんじゃない、って意味で使われることが多いんやな。

【語源・由来】
「幾」は「いくつ。」
「分」は「わける。いくつかにわける。」

【類義語】
若干、幾らか

【対義語】
かなり

幾分(いくぶん)の解説

カンタン!解説
解説

「幾分」っていう言葉は、2つの意味があるんだよ。

1つ目は、「いくつかに分けたうちの一部分」や「いくらか」っていう意味で、ある全体の中から少しだけを指すときに使うよ。例えば、「もうけの幾分かを分けてやる」っていうときには、「もうけの一部分をあげるよ」っていう意味になるんだ。

2つ目は、「程度が小さいさま」、「いくらか」、「少し」という意味で、物事があまり強くない、あるいは多くないということを示すときに使うよ。例えば、「幾分気がひける」っていうときには、「少し気が引ける」っていう意味になるし、「幾分できが悪い」っていうときには、「少しできが悪い」っていう意味になるよ。

だから、「幾分」っていう言葉は、全体の中の一部を指すときや、少しという意味を示すときに使うんだよ。

幾分(いくぶん)の使い方

ともこ
健太くん。莫大な財産を受け継いだそうね。
健太
一生かかっても使いきれそうにないから、幾分かは寄付することにしたよ。
ともこ
偉いわね。
健太
一人でも多くの困窮した人を救うことができたらいな。

幾分(いくぶん)の例文

例文
  1. 10月になって、ようやく幾分か涼しくなった。
  2. 目的の幾分かは達せられたが、まだ道半ばだ。
  3. 子供の受験が終わって、幾分か気が楽になった。
  4. 健太くんは寒がりなので、室温を幾分高めに設定する。
  5. 完治は無理だが、この治療法で、幾分病気の進行を抑えることができます。

幾分の文学作品などの用例

  1. ・・・までの春の温もりが、幾分か減却したような感じがあった。 事実を云・・・ 芥川竜之介或日の大石内蔵助

  2. ・・・は膝ほどある水の中に幾分か腰をかがめたなり、日に焼けた笑顔をふり・・・ 芥川竜之介海のほとり

  3. ・・・曾有の御人気の、はや幾分かおこぼれを頂戴いたしたも同じ儀で、かよ・・・ 泉鏡花伯爵の釵