「幾許」の意味と使い方や例文！「幾許もない」とは？（類義語）

幾許の読み方・意味とは？（類義語）

【二字熟語】
幾許

【読み方】
いくばく

【意味】
①数量・程度の不明・不定なことをいう語。どれほど。
②（「いくばくか」の形で）ある程度。若干。
③あとに係助詞「も」と打消しの語を伴って、数量・程度が多くないことを表す。あまり。

「幾許」という言葉は、「どれほど」や「どの程度」という意味があるんだよ。そして、「いくばくか」という形で使うと、「ある程度」や「若干」という意味になるんだ。

さらに、この言葉は「も」と否定の語を伴って使うことで、「あまりない」という意味を表すこともあるんだ。

ああ、そうか。それは「どれほど」や「どのくらい」って意味があるんやな。それに、「いくばくか」っていう形で使うと、「ある程度」や「ちょっとだけ」って意味になるんやな。

そして、「幾許もない」って言うときは、「あまりない」って意味になるんやな。つまり、「そんなに多くない」や「あまりたくさんない」って意味になるんやろな。

【語源・由来】
「幾」は「いくつ。」
「許」は「ほど。ばかり。…くらい。」

【類義語】
どれ程、いか程、幾ら

幾許（いくばく）の解説

カンタン！解説

「幾許」っていう言葉も、いくつかの意味があるんだよ。

1つ目は、「どれほど」っていう意味で、数量や程度が不明確または定まっていないことを表すよ。例えば、「幾許の利益を得たか」っていうときには、「どのくらいの利益を得たの？」っていう意味になるんだ。

2つ目は、「いくばくか」っていう形で使われるときは、「ある程度」または「少し」を意味するんだよ。例えば、「旅費はまだ幾許か残っている」っていうときには、「旅費はまだ少し残っているよ」っていう意味になるね。

3つ目は、あとに「も」と否定の言葉が続くときには、「あまり多くないこと」を表すよ。「余命幾許もない」っていうときには、「もう余命はあまりない」っていう意味になるし、「その後幾許もなくして事故が再発した」っていうときには、「その後、あまり時間が経たないうちに事故が再び起きた」っていう意味になるんだよ。

だから、「幾許」っていう言葉は、不明確な量や程度を表すときや、ある程度や少しという意味で使うことができるし、否定の言葉と一緒に使うと「あまりない」っていう意味にもなるんだよ。

幾許（いくばく）の使い方

健太くんはお小遣いをもらっているの？

おばあちゃんのお手伝いをすると、幾許かのお金を与えてくれるんだよ。

優しいおばあちゃんね。

そうなんだよ。本来ならお手伝いすることが当たり前で、お小遣いをもらえないはずなんだからね。

幾許（いくばく）の例文

1. 幾許かの預貯金はあったが、急に解雇されて困窮した。
2. 彼の発言には、幾許かの嘘が含まれている。
3. 幼い頃に亡くなった父の記憶は幾許もない。
4. 伝統工芸の幾許かは、すでに絶えてしまった。
5. ともこちゃんはめまいがして倒れたが、幾許も無く回復した。

幾許の文学作品などの用例

1. ･･･ある教室の黒板の上に幾何の図が一つ描き忘れてあった。幾何の図は彼･･･ 芥川竜之介「保吉の手帳から」

2. ･･･無い事は無いにしろ、幾許するか知らなかった。　皆、親のお庇だね。･･･ 泉鏡花「女客」

3. ･･･訳と署した代数学だか幾何学だかを偶然或る古本屋で見附けた。余り畑･･･ 内田魯庵「三十年前の島田沼南」

「幾許もない」とは？

「幾許」は、「幾許もない」という表現で使われることがあります。

「幾許もない」とは、わずかしかないという意味です。

「幾許もない」という表現は、あまりたくさんはなく、むしろ少ししかないという意味を持つんだよ。

つまり、「たったちょっとだけ」っていう意味なんだ。

なるほどな、つまり、「ほんの少ししかない」ってことやな。

大量じゃなくて、ちょこっとだけ、っていう感じやな。この表現、わかりやすくてええな。

【例文】

1. 余命幾許もないと医師に宣告された。
2. 給料日までまだまだあるというのに、米びつの中の米は幾許もない。