引導の読み方・意味とは?(語源由来)
【二字熟語】
引導
【読み方】
いんどう
【意味】
①仏語。衆生を導いて悟りの道に入らせること。
②葬儀の際に導師が棺の前に立ち、死者が悟りを得るように法語を唱えること。また、その法語。
③先に立って導くこと。
葬式で使われるときは、故人が悟りを得られるように祈るんやな。普通の会話では、「人が先に立って道を示す」ことを言うんやね。
【語源・由来】
「引」は「みちびく。連れていく。」
「導」は「みちびく。案内する。教え。」
引導(いんどう)の解説
「引導」っていう言葉はね、いくつかの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、仏教の言葉で、人々を導いて、目覚めたり、理解したりする道に入ることを言うんだ。つまり、人々を助けて、物事の真実を理解するように導くことを表しているんだね。
2つ目の意味は、葬式で、導師(いわゆる僧侶のような人)が棺の前に立って、死者が目覚めたり、理解したりするように、特別な祈りや言葉を唱えることを言うよ。これも「引導」と呼ばれるんだよ。また、その祈りや言葉自体も「引導」と呼ばれるんだ。
3つ目の意味は、文字通り「先に立って導くこと」を意味しているよ。つまり、先頭に立って他の人を導く、案内することを言うんだ。
例えば、「引導の山伏に、いかなる御座敷候ふぞと問へば」〈太平記・二七〉という文は、「引導をする山伏(僧侶のような人)に、どんな状況だと聞いてみたら」という意味になるよ。
だから、「引導」っていう言葉は、僧侶が人々や死者を導くこと、または人が他の人を案内することを表す表現なんだよ。
引導(いんどう)の使い方
引導(いんどう)の例文
- 今後一切支援はしないと引導を渡す。
- 解雇という引導を渡されて、従業員たちは抗議に立ち上がった。
- 僧侶は葬儀に際し、死者に引導を渡す。
- 首相から政界を退くよう引導を渡された。
- もう長く生きることはできないと引導を渡された。
引導の文学作品などの用例
「引導を渡す」とは?誤用に注意!
「引導」は「引導を渡す」ということわざで使われます。
「引導を渡す」とは
①死者を葬る前に経文や法語を唱える。(例:僧が引導を渡して法名をつける。)
②もはや死を免れないことを相手にわからせる。(例:手術をしても助かる見込みはないと引導を渡す。)
③最終的な宣告を下してあきらめさせる。(例:見込みのないタレントに引導を渡す。)
という意味です。
二つ目は、相手に対してこれ以上生き延びられないという事実を伝えるという意味。最後に三つ目は、事の結果がもはや改善する見込みがないと宣言して諦めさせる、という意味があるんだ。
二つ目は「もう生きることは無理やで」って伝えること。三つ目は「これ以上は無理、諦めて」って宣告するってことやな。三つも意味があるんやね、これは。めちゃくちゃ使い方に注意せなアカン言葉やな。
【類義語】
- 最終宣告をする
- お払い箱にする
また、葬式の際には、導師が棺の前に立ち、故人が悟りを得るように祈る言葉を唱える行為も「引導」と呼ばれるよ。そして、一般的には「先に立って道を示す」ことを表す言葉としても使われるんだ。