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「因果」の意味と使い方や例文!「因果応報」とは?(類義語)

因果の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
因果

【読み方】
いんが

【意味】
①原因と結果。また、その関係。
②仏語。前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるとする考え。特に、前世あるいは過去の悪業 (あくごう) の報いとして現在の不幸があるとする考え。
③宿命的に不幸な状態におかれているさま。不運なさま。

二字熟語の博士
「因果」という言葉は、大きく分けて3つの意味があるんだよ。第一に、一つの出来事(原因)が別の出来事(結果)を生むこと、また、その関係性を指す。

第二に、仏教の考え方で、過去にした行動が、後にその結果として現れるというものだ。特に、前世や過去にした悪い行為が、今の不幸として表れるとされる考え方だよ。第三に、運命的に不幸な状況になってしまうこと、つまり不運な状態を指す言葉だね。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、一つのことがもう一つのことを生んでる、原因と結果の関係ってことやな。それと、過去の行動が今の状態に影響してる、つまり前に悪いことしたら、今そのせいで困るかもしれへん、という考えやな。

それに、運命的に不運やっていう意味もあるんやな。なるほどな、色んな意味があるんやな、この「因果」って言葉には。

【語源・由来】
「因」は「事の起こるもと。」
「果」は「原因があって生じるもの。」

【類義語】
(因果応報の類義語)自業自得、善因善果

因果(いんが)の解説

カンタン!解説
解説

「因果」っていう言葉は、ちょっと難しいけど、いろんな意味があるんだよ。

1つ目の意味は、原因と結果のこと。つまり、あることが起きた理由と、それによって起こる結果のことだよ。例えば、ボールを蹴ったら(これが原因)、ボールが飛んでいく(これが結果)っていう関係だね。

2つ目の意味は、特に仏教の考え方に関連していて、過去にした良いことや悪いことが、今の自分にどんな影響をもたらすかっていう考え方だよ。たとえば、昔の生まれ変わりの時代に悪いことをしたら、今の生活で不幸なことが起こるかもしれない、とか。逆に、良いことをしたら、今の生活で良いことが起こるかもしれない。この考えは「親の因果が子に報い」という表現にも出てくるよ。これは、親が昔したことが、子供に影響を与えるという意味だね。

3つ目の意味は、自分がどうしても避けられない運命や状況にいることを言うよ。例えば、「頼まれるといやと言えない因果な性分」っていうのは、頼まれると断ることができない、どうしてもそうなっちゃう性格や運命っていう意味だよ。

つまり、「因果」っていう言葉は、原因と結果、過去の行動と今の状態、そして避けられない運命や性格を表す言葉なんだよ。

因果(いんが)の使い方

健太
最近よくないことばかりだよ。
ともこ
因果応報ね。
健太
そんなに悪い行いをしてきたかな。
ともこ
自覚しない限り、報いを受け続けるわよ。

因果(いんが)の例文

例文
  1. これも因果とあきらめる。
  2. 親の因果が子に報いる。
  3. 仏教は因果を説く。
  4. 喫煙と肺がんには因果関係がある。
  5. 何の因果でこんな目にあったのか。

因果の文学作品などの用例

  1. ・・・ずいぶん因果じゃありませんか。」一々御尤もだ。こいつには、可笑し・・・ 芥川竜之介片恋

  2. ・・・りますとは、何と云う因果でございましょう。しかし娘はどうなりまし・・・ 芥川竜之介藪の中

  3. ・・・めながら、「そう云う因果な身の上なのでございますから、いくらつら・・・ 芥川竜之介妖婆

「因果応報」とは?

因果」を用いた表現の一つに「因果応報(いんがおうほう)」があります。

因果応報」は、仏語。前世あるいは過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされること。

という意味です。

二字熟語の博士
「因果応報」という言葉は、仏教の教えの一部で、過去や前世での行いが、現在の結果に影響を与えるという考え方を表しているんだよ。
助手ねこ
なるほどな。つまり、昔やった良いことや悪いことが、今の自分に影響してくるってことやな。

過去の行いが今の結果を作り出すんやね。まあ、それは「自分の行動は結果に反映される」ってことやな。だから、今からでもちゃんとした行動を取ることが大切やな。

【例文】

  1. 悪いことをした報い、因果応報だ。
  2. この不幸は、因果応報かもしれない。
  3. 悪事を重ねた彼が、雷に打たれて亡くなったのは因果応報だろう。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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