「一同」と「一堂」の違い・使い分け！「いちどう」の同音異義語

• 「発起人一同」
• 「一同、起立！」
• 「生徒一同」
• 「有志一同」
• 「その場の一同が賛成した」

一同という言葉は、二つの主要な意味を持っています。一つ目は、ある場所に居合わせる人々全員、またはある集団や組織に属する全員を指します。これは、その場にいるすべての人、または関係する全ての人々を意味し、集団行動や意見の一致などに関連して使用されます。例えば、「発起人一同」はその活動を始めた人たち全員を、「生徒一同」は全生徒を指します。

二つ目の意味は、同じであること、同一性を示すことです。これは、物事や意見が一致している状態や、心を一つにして何かをすることを表します。例えば、「その場の一同が賛成した」は、居合わせた全員が同じ意見であることを示します。

このように、一同は場所に居合わせる全員を指す場合もあれば、同じであること、心を一つにすることを表す場合もあります。これらの意味は、文脈によって異なることがありますが、いずれにしても集合的な一致や統一を示す用語として用いられます。

1. 会議室には、プロジェクトチームの発起人一同が集まっていた。
2. 講演が終わると、司会者の合図で聴衆一同、起立して拍手を送った。
3. 修学旅行の出発式で、校長先生は生徒一同に向けて激励の言葉を述べた。
4. 地域の清掃活動には、有志一同が早朝から集まり、公園の美化に励んだ。
5. 新しい規則の導入に際して、その場の一同が賛成したので、すぐに実施することになった。

• 「一堂に会する」
• 「一堂に集める」

一堂は日本語の単語で、主に二つの意味を持つ言葉です。

第一の意味は「一つの堂」つまり、一つの建物や一宇を指します。これは物理的な空間や建築物が一つだけ存在する状況を表す時に使われます。第二の意味では、「同じ堂」や「同じ会場」「同じ場所」を意味し、物理的な場所に限らず、人々が集まる同一の空間や機会を指すのに用いられます。この用法は、例えば「一堂に会する」という表現に見られ、多くの人々が同じ目的で、またはあるイベントに参加するために、一つの場所に集まる様子を描写する際に使われます。

この言葉は、物理的な建築物を指す場合と、人々が集まる場を表す場合の両方で使われるため、文脈に応じてその意味が変わります。

1. 全校生徒が体育館に一堂に会して、年度末の式典に参加した。
2. プロジェクトの成功を祝って、会社の全員が一堂に集められ、盛大なパーティーが開かれた。