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「過度」の意味と使い方や例文!「過剰」との違いは?(類義語・対義語)

過度の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
過度

【読み方】
かど

【意味】
度を過ごすこと。程度が過ぎること。また、そのさま。

二字熟語の博士
「過度」という言葉は、何かの度合いや程度が適切な範囲を超えてしまうことを指すんだよ。

つまり、適切な量や程度よりも多すぎる状態を示しているんだ。

助手ねこ
ほんまやな。それは、「ちょっと多すぎる」や「度が過ぎる」っていう感じやな。

例えば、過度な飲酒って言ったら、お酒を飲みすぎることやね。程よくやるのがええけど、これはちょっと多すぎるってときに使う言葉なんやな。

【語源・由来】
「過」は「ある範囲や基準をこえる。」
「度」は「程合い。」

【類義語】
超過、オーバー、行き過ぎ、過剰

【対義語】
適度、節度

過度(かど)の解説

カンタン!解説
解説

「過度」という言葉は、ある物事や行動が通常の、または理想的と考えられる範囲や程度を超えていることを示す言葉なんだよ。

この言葉は、良い意味でも悪い意味でも使われることがあるが、多くの場合、何かが過ぎてしまっているという意味合いで使われることが多いんだ。私たちが何かをするとき、適切な量や程度があると思われる。食事をとる量、運動の量、勉強する時間、働く時間など、すべてに適切な範囲やバランスがあるよね。でも、その範囲を超えてしまうと、多くの場合、問題が起きることが多い。

例えば、「過度のトレーニング」の場合、本来は健康や筋力アップのためにトレーニングをするわけだけど、それを過度にやり過ぎると、逆に体を傷つけたり、疲労をためたりするリスクがある。また、「過度に緊張した神経」では、適切な緊張感は良い結果をもたらすかもしれないけど、過度に緊張すると、うまく行動できなくなったり、ストレスを感じやすくなったりするよ。

要するに、「過度」は何かの程度が普通や適切な範囲を超えていること、またはそういう状態を表すときに使う言葉なんだ。何かをやるときや感じるときに、適切な範囲や程度を超えてしまうと、それは「過度」という言葉で表現されることが多いよ。

過度(かど)の使い方

ともこ
健太くん。昨日は寝れなかったの?
健太
今日が運動会だと思うと、過度に興奮して眠れなかったんだよ。
ともこ
寝不足で活躍することができなかったら困るじゃないの。
健太
競技が始まれば、完全覚醒するから大丈夫だよ。

過度(かど)の例文

例文
  1. 過度の疲労で倒れた。
  2. 過度に期待してはいけない。
  3. 過度の運動は身体によくない。
  4. 病気になってから、過度の飲酒は慎むようになりました。
  5. 株の値動きに過度に反応して損をすることが多い。

過度の文学作品などの用例

  1. ・・・… 追記 不道徳とは過度の異名である。   仏陀 悉達多は王城を・・・ 芥川竜之介侏儒の言葉

  2. ・・・上主義でないまでも、過度の書物依頼主義が横たわっている。この習慣・・・ 倉田百三学生と読書

  3. ・・・いてい栄養の不足や、過度の労働や、汚穢なる住居や、有毒なる空気や・・・ 幸徳秋水死刑の前

「過度」と「過剰」の違いを解説

過度」に似ている語に「過剰(かじょう)」があります。

過剰」は、必要な程度や数量を越えて多いこと。ありあまること。また、そのさま。

という意味です。

過剰」と「過度」は「決められた枠を超えていること。」という意味が同じです。

しかし、「過度」は「過度のトレーニング」「過度に緊張した神経」のように、程度が超えていて望ましくないさまをいうことが多いです。

対して「過剰」は、「過剰な生産物」「人口が過剰になる」「過剰摂取」のように、分量が多すぎて望ましくないさまをいうことが多い点が違います。

二字熟語の博士
「過度」と「過剰」、この2つの言葉は似ているが、それぞれのニュアンスに違いがあるんだ。「過度」はある基準や度合いを超えてしまっている状態を表し、特に量や程度に関して使われる。

一方、「過剰」は、必要な量や程度よりも余分に多いことを指しているんだ。

助手ねこ
ああ、つまり、「過度」は、ちょうどいい量や程度をちょっと超えてしまってる感じやな。何かの行為や事象が「ちょっとやり過ぎやな」と感じる時に使うんやろ。

それに対して、「過剰」は、必要よりもずっと多すぎる、という意味やな。例えば、手元に余計なものがたくさんあるとか、もう必要ないのにさらに追加される感じ。2つとも「多すぎる」という意味合いやけど、使い方や状況によってちょっと違うんやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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