果報の読み方・意味とは?(語源由来)
【二字熟語】
果報
【読み方】
かほう
【意味】
①よい運を授かって幸福なこと。また、そのさま。
②仏語。前世での行いの結果として現世で受ける報い。
2つ目は、前の人生でええことしたら、今の人生でええことがある、悪いことしたら悪いことがある、みたいな考え方やな。前の生での行動が、今の生に影響するってわけやね。なるほどなあ。
【語源・由来】
「果」は「原因があって生じるもの。」
「報」は「人がした事に対し、それ相当のお返しをする。むくいる。むくい。」
果報(かほう)の解説
「果報」という言葉は、幸運や幸福を受け取ることを意味しているんだよ。
まず、1つ目の意味として、「よい運を授かって幸福なこと。また、そのさま」というのは、日常生活で幸せな出来事や、運が良い状況を体験することを指しているんだ。たとえば、友達との素敵な時間や、仕事での成功、予期せず良いことが突然起こるなどの場面で、「果報」という言葉を使うことができるよ。「果報な身分」という表現は、自分が持っている立場や状態が、とても良いと感じるときに使われることが多いんだ。
2つ目の意味、「仏語。前世での行いの結果として現世で受ける報い」というのは、仏教の考え方に基づいているんだ。仏教では、過去の生、つまり前世での行動や選択が、現在の生、すなわち現世での幸福や不幸に影響を及ぼすと信じられているんだよ。前世で良いことをたくさんした人は、その報いとして今の生でいいことがたくさん起こると考えられている。逆に、前世で悪いことをした人は、その結果として今の生で困難な状況に直面することもあるとされているよ。
だから、「果報」という言葉は、人が体験する幸運や幸福、そして前の生の行動に基づいて現在受け取る報いを表しているんだね。
果報(かほう)の使い方
果報(かほう)の例文
- 私は健太くんと結婚することができて、三国一の果報者です。
- この猫が家に来てから果報が続いている。
- お経を唱えると果報が得られると言われています。
- 業は果報を生じる因となるので、業因や因業と言ったりもする。
- 考えようによっては果報であると思えることは、意外とたくさんあるものだ。
果報の文学作品などの用例
「果報は寝て待て」とは?
「果報」は、「果報は寝て待て」ということわざで使われることが多いです。
「果報は寝て待て」とは、幸福の訪れは人間の力ではどうすることもできないから、焦らずに時機を待てという意味です。
つまり、無理に幸せを追い求めるのではなく、適切な時期が来たらそれが自然と訪れるという考え方を示しているんだよ。
要するに、無理せず、焦らず、気長に待てば幸せはちゃんとやってくるってわけや。いい言葉やな。
【類義語】
・人事を尽くして天命を待つ
・待てば海路の日和あり
【例文】
- 果報は寝て待てというから、株価の上下に一喜一憂せずにしばらく様子見をしよう。
- 焦ると事をし損じる、果報は寝て待て。
- 果報は寝て待てという言葉通り、研究は気長にやるしかない。
二つ目は、仏教の考えに基づくもので、前の生での行動の結果として、今の生で受ける報いのことを示しているんだ。