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「開闢」の意味と使い方や例文!「天地開闢」とは?(類義語・対義語)

開闢の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
開闢

【読み方】
かいびゃく

古くは「かいひゃく」とも読んだ。

【意味】
①天と地が初めてできた時。世界の始まりの時。
②信仰の地としての山を開き、あるいは初めて寺院などをつくること。また、その人。開山。
③荒れ地などが切り開かれること。

二字熟語の博士
「開闢」という言葉にはいくつかの意味があるんだよ。 1つ目は、天と地が最初に生まれた時、つまり世界が生まれる瞬間のことを指しているよ。

2つ目の意味は、新しく信仰の地としての山を開いたり、初めて寺院を作ることを意味している。そのような行為を行った人を「開山」とも呼ぶんだ。 3つ目は、未開の地や荒れ地を開発・整備することを指すんだ。

助手ねこ
なるほどなぁ!1つめは、みんなが知ってる宇宙や地球のスタートの時のことやね。

2つめは、新しく信仰の場所を作ったり、お寺を建てることや。それをやった人を「開山」って言うんやな。3つめは、使われてない土地を切り開いて、なんかを作ることやな。あらゆる始まりや新しいことをすることに関連した言葉やね。

【語源・由来】
「開」は「物事を始める。始まる。」
「闢」は「ひらく。ひらける。」

【類義語】
原初大爆発、ビッグバン、天地開闢、創始、有史

【対義語】
終焉、劫末

開闢(かいびゃく)の解説

カンタン!解説
解説

「開闢」という言葉はね、何かが始まる、または新しく作られることを指す言葉なんだよ。

1つ目の意味は、天と地が初めてできたとき、つまり宇宙や世界が生まれたとされる瞬間を指しているんだ。この意味では、すごく昔の、人々が知ることのできない最初の時代を指すことが多いよ。「開闢以来の出来事」は、とても昔から続いている、またはそれ以来初めての出来事を意味しているんだ。ちなみに、昔は「かいひゃく」とも読んでいたんだって。

2つ目の意味は、信仰の地や寺院を初めて開くことを言うんだよ。山が信仰の場所として開かれたり、新しい寺が建てられることを指すことが多いんだ。そして、その場所を開いた人のことを「開山」と呼ぶことがあるよ。「高野山開闢」は、高野山が初めて信仰の地として開かれたことを示しているね。

3つ目の意味は、何かが新しく切り開かれる、または整備されることだよ。特に、荒れた土地や森林などが開発されて、新しい場所や施設が作られることを指すことが多い。「土地、これに由 (よ) りて、次第に開闢し」〈中村訳・西国立志編〉では、土地が次第に開発されていく様子を表しているんだ。

だから、「開闢」という言葉は、何か新しいものが始まる、または作られることを示す言葉なんだね。

開闢(かいびゃく)の使い方

健太
この寺院は、鎌倉時代に天台宗の寺院として開闢されたんだって。
ともこ
歴史があるのね。
健太
その後、曹洞宗に改宗されたんだって。
ともこ
どんな経緯で改宗されることになったのか興味深いわね。

開闢(かいびゃく)の例文

例文
  1. 本校開闢以来の出来事だ。
  2. 天地開闢以来の大事件が起きた。
  3. 彼は、日本開闢以来の大悪党だ。
  4. 日の大神が開闢の神アマミキヨに命じて島作りをさせ、沖縄本島ができた。
  5. 人間は、その歴史の開闢以来、好奇心のおもむくままに色んなことを知ろうとしてきた。

開闢の文学作品などの用例

  1. ・・・色眼鏡をかけた亭主が開闢以来のふくれっ面をして、こちらは十円と云・・・ 芥川竜之介田端日記

  2. ・・・異装に趣向を凝らして開闢以来の大有頂天を極めた。 この一・・・ 内田魯庵四十年前

  3. ・・・なし。我日本の帝室は開闢の初より尽未来の末迄縦に引きたる一条の金・・・ 幸徳秋水文士としての兆民先生

「天地開闢」とは?

開闢」を用いた表現の一つに「天地開闢(てんちかいびゃく)」があります。

天地開闢」とは、「天と地ができて、世界が開け始めること。世界の初め。」という意味です。

天地」は、天と地。「開闢」は、開き分かれること。

古代中国では、もと天と地は一つで渾沌としていましたが、やがて二つに分かれてできあがったと考えられました。

二字熟語の博士
「天地開闢」という言葉は、宇宙や世界が始まった瞬間、すなわちすべての始まりを指す言葉なんだよ。

天と地が生まれ、新しい世界が開かれることを意味しているんだ。

助手ねこ
ああ、なるほど!つまり、すごく昔々の、最初の最初のころを指してるんやな。

宇宙や世界が生まれた、ほんまに最初の瞬間のことを言うんやね。これは、何かを始めるときや、新しいことが生まれる瞬間をイメージするときに使えそうやな。

【類義語】
・開闢草昧(かいびゃくそうまい)
・天地晦冥(てんちかいめい)
・天地混沌(てんちこんとん)

【例文】
このパラドックスを道破した者は天地開闢以来吾が輩のみであろうと考えると、自分ながら満更な猫でもないと云う虚栄心も出るから(夏目漱石、吾輩は猫である)

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