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「開口」の意味と使い方や例文!「開口一番」とは?(類義語・対義語)

開口の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
開口

【読み方】
かいこう

【意味】
①口を開くこと。ものを言い始めること。
②外に向かって開いていること。

㋐能で、1曲の最初の謡いだしの部分。かいこ。
㋑中世の猿楽で、最初に登場して祝賀の意を含めたこっけいな文句を述べること。能の形成に伴い、まじめなものとなった。開口猿楽。
㋒中世の延年などの一芸で、こっけいな地口 (じぐち) やしゃれを唱えたりする話芸的なもの。㋑を取り入れたものらしい。
㋓近世、幕府の大礼能や本願寺の礼能などの儀式的な演能で、脇能の初めにワキの役が新作の祝賀の文句を謡うこと。また、その謡 (うたい) 。

二字熟語の博士
「開口」という言葉はいくつかの意味があるんだよ。1つ目は、口を開いて話し始めること。2つ目は、何かが外に向かって開いていること。

そして、3つ目は特に演劇の世界で、最初に登場して何かを言ったり、祝賀の意を含めたりする部分を指すことがあるんだ。

助手ねこ
ほんまに色んな意味があるんやな。普通に話し始めることから、何かが外に開いてることまで。

そして、能や猿楽みたいな演劇で、最初に登場して祝う言葉を言うところも、この「開口」で表すんやね。まあ、言葉ってのは、場所や使う状況によって、いろんな意味になるもんやな。

【語源・由来】
「開」は「閉じているもの、ふさがっているものをあけ放つ。」
「口」は「くち。人や動物の器官の一つ。」

【類義語】
開口一番の類義語)いの一番、開巻劈頭

【対義語】
閉口

開口(かいこう)の解説

カンタン!解説
解説

「開口」っていう言葉は、色んな意味があるんだよ。

まず、最もシンプルな意味は「口を開くこと」。つまり、話し始める時に使うことができるよ。友だちと会話を始めるときに、自分が最初に何かを言ったら、それは「開口」したっていうことだね。

次に、「外に向かって開いていること」という意味もあるんだ。例えば、家の中で窓やドアが開いている部分を指す時にも使えるよ。「開口部の多い部屋」というのは、たくさん窓やドアが開いている部屋っていう意味だね。

そして、伝統的な芸能や舞台の世界でも「開口」という言葉は使われているんだよ。

①能という伝統的な日本の舞台芸能で、1曲の最初に歌われる部分を指すこともあるんだよ。これを「かいこ」とも言うんだ。

②昔の日本の舞台芸能で、最初に登場して面白い文句を言う部分も「開口」と言われることがあったよ。でも、時が経つにつれて、もっと真面目な内容になってきたんだ。

③昔、日本の漫談のようなもので、面白いジョークや言葉遊びを言う部分も「開口」と言われてたよ。これは、上の②と似ている部分があるんだね。

④そして、幕府や本願寺という場所で行われる伝統的な舞台で、一番最初にワキという役者が新しい祝いの言葉を歌う部分も「開口」と呼ばれているんだ。

要するに、「開口」という言葉は、色々な場面や状況で使うことができる多機能な言葉なんだよ。

開口(かいこう)の使い方

ともこ
健太くん。貸した本を返して。
健太
開口一番、それはないんじゃない?
ともこ
言わないと返してくれそうにないんだもの。
健太
まずは久しぶりの再会を喜び合おうよ。

開口(かいこう)の例文

例文
  1. 開口部が少ない倉庫が燃え、鎮火に時間がかかった。
  2. 開口一番、健太くんの口から衝撃の言葉が飛び出した。
  3. 開口部を設けることで通風性に優れている。
  4. そのピラミッドには開口部がなかった。
  5. この車は、天井が開口するようになっている。

開口の文学作品などの用例

  1. ・・・』これがかれの開口第一のあいさつであった。自分が慇懃にあいさつす・・・ 国木田独歩まぼろし

  2. ・・・充たされて、畑陸相の開口を暫らく制する有様である。上から見下すと・・・ 宮本百合子待呆け議会風景

「開口一番」とは?

開口」を用いた表現の一つに「開口一番(かいこういちばん)」があります。

開口一番」とは、「口を開いてものを言いだすとすぐに。口を開くやいなや。」という意味です。

副詞的に使います。
二字熟語の博士
「開口一番」という言葉は、人が話し始めるとすぐに、または最初に言うことを表す言葉なんだよ。

つまり、何かを始めるとすぐに言うことや、何かのスタートで最初に言われることを指すんだ。

助手ねこ
あー、つまり、誰かが話し始めた瞬間に、真っ先に言われることやな。

なんか、会った瞬間に「最近太った?」って言われる感じか。初めての一言が印象に残るから、この言葉はよく使われるんやろな。

【例文】
開口一番、自己弁護を始める。
開口一番、僕は彼とは何の関係もないと言った、

【類義語】
・開巻第一(かいかんだいいち)