架空の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)
【二字熟語】
架空
【読み方】
かくう
【意味】
①空中に架け渡すこと。
②根拠のないこと。また、事実に基づかず、想像によってつくりあげること。また、そのさま。
2つめは、実際にはないことを想像で作り上げることやな。それを「架空」と言うんやな。要するに、想像上の話や、実際には存在しないけど、考えられることってことやね。
【語源・由来】
空中に架け渡す意。
【類義語】
空想、想像、創作、虚構
【対義語】
如実、実在、存在
架空(かくう)の解説
「架空」という言葉は、主に二つの意味があって、空に何かをかけることや、実際には存在しない、想像の中だけのことを表す言葉なんだよ。
1つ目の意味は、「空中に架け渡すこと」なんだ。例えば「架空ケーブル」っていう言葉は、地上ではなく、空中にケーブルを引っ張って設置することを言うんだよ。高い建物の間や道路の上など、地上にケーブルを敷設できない場所で、空中にケーブルをかけるときに使うんだね。
2つ目の意味は、実際には存在しない、想像の中だけのことや、事実に基づかないことを指すよ。例えば「架空の人物」っていう言葉は、実際には存在しないけど、物語の中で活躍するキャラクターや、誰かが考え出した架空の存在を言うんだよ。また、「そんな架空な事を宛にして心配するとは」〈二葉亭・浮雲〉っていうのは、実際には根拠がない、想像の中だけのことを信じて、それを心配することについて言っているんだ。
だから、「架空」という言葉は、空に何かをかけることや、実際には存在しないけど想像の中で生きていることを表しているんだね。
架空(かくう)の使い方
架空(かくう)の例文
- ユニコーンは架空の生き物です。
- それは彼女が作りあげた架空の話だった。
- 架空索道で山頂まで行けるようになったので楽ちんです。
- 架空地線があるから、送電線に雷が直撃し停電することが無いんだ。
- 週刊誌の記事は架空無稽なものが多いから鵜呑みにしてはいけない。
架空の文学作品などの用例
「架空」と「空想」の違いを解説
「架空」は、「空想(くうそう)」という表現で使われることがあります。
「空想」は、現実にはあり得ないような事柄を想像することをいいます。
「架空」も「空想」も、事実には基づかないことをいいます。
しかし「架空」は、本当は無いが、想像によって作りあげることをいいます。
対して「空想」は、現実離れしたことを頭の中で思い描くことをいうので意味が違います。
また「架空」には、空中に架け渡すという意味がありますが、「空想」にその意味はありません。
一方、「空想」は、現実にはあり得ないような事柄を心の中で想像することを言うよ。日常生活でふとした瞬間に浮かぶ夢やファンタジーのことを指すことが多いね。
「空想」は、ほんまに現実にはないけど、自分の頭の中で浮かんでくる夢みたいなものやな。例えば、宇宙を旅するとか、魔法が使えるとか、そういう非現実的なことを思い描くことやんな。んー、どっちも想像の中のものやけど、ちょっとニュアンスが違うんやな。
そして、2つめは、実際の事実や根拠がなく、ただの想像で作り出されたことを指すんだ。