陥穽の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)
【二字熟語】
陥穽
【読み方】
かんせい
【意味】
①動物などを落ち込ませる、おとしあな。
②人をおとしいれる策略。わな。
二つ目は、「人をだます計画」ってことも言うんやな。誰かをだまそうとするときに使われることもあるんやって。これはちょっと怖い言葉やな、要注意やわ。
【語源・由来】
「陥」は「おとし穴。」
「穽」は「おとし穴。」
落とし穴の意から。
【類義語】
罠、謀略、策略
陥穽(かんせい)の解説
「陥穽」という言葉には、2つの意味があるんだ。
1つ目の意味は、実際の穴のことを指していて、特に動物などを捕まえるために作られた落とし穴のことを言うんだ。狩猟をするときに、動物が歩いてくる道に深い穴を掘り、その上を薄く土や草で覆って隠しておく。動物がその上を歩くと、気づかずに穴に落ち込んでしまう。それが「陥穽にはまる」という状態だよ。昔の人々はこのような方法で動物を捕獲していたこともあるんだ。
2つ目の意味は、もう少し比喩的なもので、人をだますための策略や罠を指しているよ。この場合、実際の「穴」ではなく、人の心の中や気持ちを操作して、誤った方向に導くことを意味するんだ。例えば、詐欺師が金を騙し取るために嘘の情報や甘い言葉で人をだまくらかすことがあるよね。その時、人は詐欺師の仕掛けた「陥穽」に陥ってしまう、というわけだ。この意味での「陥穽」は、人が気をつけないと簡単にはまってしまう罠や策略を指しているんだよ。
だから、「陥穽」という言葉は、実際の落とし穴や、人をだますための策略や罠のことを表しているんだね。
陥穽(かんせい)の使い方
陥穽(かんせい)の例文
- こっちの道は陥穽が仕掛けられている気がする。
- 時々、未来が陥穽と危険でいっぱいなのではないかと不安に襲われることがある。
- これは巧妙にしかけられた陥穽なのではないだろうか。
- この時の僕は、恐ろしい陥穽が待ち構えているとは知らなかったんだ。
- 社会には、陥穽が張り巡らされているからぼんやりなどしていられない。
陥穽の文学作品などの用例
-
・・・れ場めいた感情過多の陥穽に陥るようなことはその気稟からも主義から・・・ 倉田百三「人生における離合について」
「陥穽に陥る」とは?
「陥穽」は、「陥穽に陥る(かんせいにおちいる)」という表現で使われることがあります。
「陥穽に陥る」とは、策略や罠にはまりこむという意味です。
要するに、誰かの計らいで、気付かんうちに罠に引っかかるってことやんけ!まあ、用心しなあかんなぁ。
【例文】
- 自分だけは大丈夫と思っていたのに、詐欺師の陥穽に陥った。
- 健太くんを排除しようとする輩の陥穽に陥る。
- 敵が陥穽に陥るのを黙って見守っていればいい。
そして、もう一つの意味として、人をだますための策略や計画のことを指すんだよ。