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「顔色」の意味と使い方や例文!「顔色を窺う」とは?(類義語)

顔色の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
顔色

【読み方】
かおいろ

【意味】
①顔の表面の色。血色。
②感情の動きの表れた顔のようす。顔つき。機嫌。

二字熟語の博士
「顔色」という言葉は、基本的には人の顔の色や血色を指す言葉だよ。

しかし、さらに、その人の感情や機嫌を読み取るための手がかりとして、感情が現れた顔の様子や機嫌を指すこともあるんだ。

助手ねこ
ああ、それはつまり、直接的には顔の色のことを指してるんやけど、その人がどういう気持ちか、機嫌がいいのか悪いのかも読み取れるってことやな。

うーん、人の心の中って、外から見てるだけじゃわからへんけど、顔色でちょっとは予想できるんやな。やっぱり、「顔は心の鏡」っていうからな。

【語源・由来】
顔の表面の色の意。

【類義語】
表情、面持ち

顔色(かおいろ)の解説

カンタン!解説
解説

「顔色」という言葉は、実際に人の顔の色や感情の表れを表す言葉なんだよ。

最初に、「顔色」の意味としては、人の顔の色、特に血の流れている状態や健康状態に関連する色のことを指すんだ。例えば、誰かが具合が悪くなったり、疲れたりしているとき、その人の「顔色が悪い」と言うことがあるよね。それは、その人の顔が普段よりも青白くなったり、くすんで見えることを指しているんだ。

次に、「顔色」のもう一つの意味は、人の感情や気持ちが顔に現れる様子や、その時の気分や態度のことを言うんだ。例えば、仕事で上司の意向や気分を知りたいとき、その上司の顔を見て判断することを「上役の顔色をうかがう」と言ったりするよ。また、誰かの気分や反応を確認するためにその人の顔を見ることを「顔色を見る」とも言うよ。

だから、「顔色」という言葉は、人の顔の色や、その時の感情や気分を示す様子を表しているんだね。

顔色(かおいろ)の使い方

ともこ
健太くん。顔色がすぐれないわね。体調が悪いの?
健太
何だかお腹が痛いんだ。
ともこ
それは大変。トイレか保健室に行かないと。
健太
とりあえずトイレに行ってくるよ。

顔色(かおいろ)の例文

例文
  1. 健太くんは、いちいちともこちゃんの顔色を伺って話す。
  2. その報告を聞いたともこちゃんは顔色を変えた。
  3. ともこちゃんは、顔色一つ変えずに事をやってのけた。
  4. 上司の顔色を窺う日々に疲れ果てた。
  5. その発言を聞いたともこちゃんは、顔色を変えた。

顔色の文学作品などの用例

  1. ・・・第一顔色も非常に悪い。のみならず苛立たしさに堪えないように長靴の・・・ 芥川竜之介馬の脚

  2. ・・・ 帳簿に向かうと父の顔色は急に引き締まって、監督に対する時と同じ・・・ 有島武郎親子

  3. ・・・窶れてないで、もっと顔色も可かったもの……」「それです、・・・ 泉鏡花女客

「顔色を窺う」とは?

顔色」には、「顔色を伺う(かおいろをうかがう)」ということわざがあります。

顔色を伺う」は、機嫌のよしあしや感情の動きなどを推測しようとして、相手の表情をそれとなく探ることをいいます。

二字熟語の博士
「顔色を伺う」という言葉は、相手の機嫌や感情をうかがい知るために、その人の表情をそっと観察することを意味しているんだよ。
助手ねこ
あー、そやな。つまり、相手がどう思ってるのか、ちょっと怒ってるのか、喜んでるのか、そういうのを知りたくて、こっそりと顔の表情を見て判断するってことやな。

自分が何か言ったりした後、相手の反応を気にして「どうやったかな?」って感じで確認することが多いよな。

顔色を見る」ともいいます。
「窺う」は「覗う」とも書きます。
「伺う」を使っている場合がありますが、「伺う」は、「聞く」「訪れる」などの謙譲語なので、使用は避けた方が良いでしょう。

【例文】
・健太くんは、お母さんの顔色を窺いながら借金を申し込んだ。
・健太くんは、常に大人の顔色を窺うような子だった。
・メンバー全員がともこちゃんの顔色を窺っていることから、ともこちゃんがリーダー格なのだろう。