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「夥多」の意味と使い方や例文!「過多」との違いは?(類義語・対義語)

夥多の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
夥多

【読み方】
かた

【意味】
物事が多すぎるほどあること。おびただしいさま。

二字熟語の博士
「夥多」という言葉は、物事が本当にたくさんある、ということを意味しているんだよ。

つまり、それが多すぎるほど存在するという状態を表しているんだ。

助手ねこ
ほー、それはつまり、モノやことがゴロゴロと山ほどあるってことやな。

もう、どれだけあるんやろって感じやな。これは、「すごい数や量」って感じの言葉やね。

【語源・由来】
「夥」は「おびただしい。おおい。」
「多」は「おおい。」

【類義語】
過多、過剰、膨大、莫大

【対義語】
希少、稀有

夥多(かた)の解説

カンタン!解説
解説

「夥多」という言葉は、物や事柄がとてもたくさん、溢れるほどあることを表しているんだよ。

例えば、公園に行って、すごくたくさんの花が咲いていると、「花が夥多に咲いている」と言ったりするんだ。それくらい物事が多くて、数えきれないくらいたくさんあるときに使う表現なんだね。また、図書館に行って、その場所にある本の数に圧倒された時に「夥多な本」と言うこともできるね。

「人口の夥多なるに驚けり」〈織田訳・花柳春話〉というのは、人口がとてもたくさんいて、それに驚いた、という意味だよ。たとえば、大きな都市や国に行って、その場所の人々の多さに驚くときに使うような感じだね。

だから、「夥多」という言葉は、何かが非常に多い、数えきれないくらいたくさんあるときに使う表現なんだね。

夥多(かた)の使い方

健太
この辺は、夥多の美容室があるね。
ともこ
競争が激しい中でよくやっていけるわよね。
健太
増える一方で、閉店したって話は聞かないから儲かっているんだよね。
ともこ
競争激化のおかげで技術が高くなって、遠方からもお客さんが来るのかもしれないわね。

夥多(かた)の例文

例文
  1. 夥多の広告の中で、その広告はひと際目を引いた。
  2. 健太くんのスピーチは人々の心を打ち、夥多の賛同者を得ることができました。
  3. 一匹ならかわいいと思えなくもないが、夥多の虫は目を背けたくなる。
  4. 夥多の人数が一堂に会し集団感染した。
  5. 夥多のウィルスがこの地球上に存在します。

夥多の文学作品などの用例

  1. ・・・数が累なって、人死も夥多しかった。伝説じみるが事実である。が、そ・・・ 泉鏡花絵本の春

  2. ・・・戟の強い色を競った、夥多の看板の中にも、そのくらい目を引いたのは・・・ 泉鏡花革鞄の怪

  3. ・・・イ少年の、跋扈跳梁は夥多しい。…… おなじ少年が、しばらくの間に・・・ 泉鏡花木の子説法

「夥多」と「過多」の違いを解説

夥多」と同じ読み方の語に「過多」があります。

過多」とは、「多すぎること。また、そのさま。過剰。」という意味です。

夥多」も「過多」も同じ意味で使われますが、「夥多」にはおびただしいという意味が含まれ、「夥多」の方がさらに多いニュアンスで使われます。

二字熟語の博士
「夥多」と「過多」は、両方とも「多い」ことを示す言葉だけど、少しニュアンスが異なるんだ。「夥多」は、ものごとが本当に多すぎる、まるで数えきれないほどの多さを表現するときに使うよ。

一方、「過多」は、本来必要な量や適切な量を超えて多いことを示すんだ。過度に多いときにこの言葉が使われる。

助手ねこ
ああ、わかったわかった。「夥多」は、例えば、星が夜空にキラキラと輝いて、まるで数えきれへんくらいあるときの「すごい多さ」やな。

一方、「過多」は、例えば、一日に10リットルの水を飲むような「なんでそんなに飲むねん!」っていう、ホンマに多すぎる状態を言うんやな。両方とも「たくさん」って意味やけど、ちょっと違う感じで使うんやろね。