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「気質(かたぎ)」の意味と使い方や例文!「気質の人」は間違い?(類義語)

気質の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
気質

「形気」「容気」とも書く。

【読み方】
かたぎ

【意味】
①身分・職業・年齢層・環境などを同じくする人たちの間にみられる、特有の気風・性格。
②習わし。慣習。
③容姿、または、性質・気だて。

二字熟語の博士
「気質」という言葉は、いくつかの意味があるんだ。まず、同じ背景や環境にある人たちの間で見られる特定の気風や性格を指すことがある。

次に、習慣や慣習としての意味も持っているんだ。そして、最後に、人の外見や性格を指すこともあるよ。

助手ねこ
ほー、それはつまり、同じグループの人らが持つような性格や雰囲気のことやったり、昔からの習慣や慣れやったり、そして、人の見た目や性格を言うんやな。

1つの言葉でいろんな意味があるんやね。便利やな、これは。

【語源・由来】
「形木」から。

【類義語】
気風、肌

気質(かたぎ)の解説

カンタン!解説
解説

「気質」という言葉は、人や集団が持っている特有の性格や性質、またはその人たちの環境や背景に基づく特定の気風や慣習を表す言葉なんだよ。

1番目の意味では、身分や職業、年齢層、環境などが同じグループの人たちが共有する性格や気風のことを指しているんだ。例えば、「職人気質」って言ったら、職人としての誇りやプロフェッショナルとしての取り組みを持っている人のことを言うんだよ。また「昔気質」は、古き良き時代の性格や価値観を持っている人を指しているんだね。

2番目の意味は、特定の地域や文化、コミュニティで行われている慣習や習慣のことを言っているよ。「アル程ノ宝ヲ奉ラルル気質ガゴザッタ」〈天草本伊曽保・イソポが生涯〉は、ある程度の価値を持つものを奉納するという慣習や習慣を指しているんだ。

3番目の意味は、人の見た目や性質、性格のことを言うんだよ。「行義 (ぎゃうぎ) 強い気質なれば」〈浮・禁短気・三〉は、その人が強い性格や意志を持っていることを示しているんだね。

そして、この「気質」という言葉は、元々「形木」という言葉からきているんだ。木の形や性質を指す「形木」が、時間と共に「気質」という言葉になって、人々の性質や気風を指すようになったんだよ。

ちなみに、その言葉は「形気」「容気」といったさまざまな書き方で表現されることもあるんだよ。

だから、「気質」という言葉は、人や集団の特有の性格、慣習、または外見や性質を表しているんだね。

気質(かたぎ)の使い方

健太
ともこちゃんのお父さんは古くからある風習を守ろうとしているよね。
ともこ
お父さんは昔気質なのよ。
健太
経営的には変えた方が良いこともあるだろうにね。
ともこ
分かっていても変えられない性質なのよ。

気質(かたぎ)の例文

例文
  1. あの大工は、昔ながらの職人気質の人です。
  2. 芸術家気質な健太くんは、感受性が強く、感性が鋭い。
  3. 親世代の頃と比べて、今の学生気質は変化した。
  4. 商人気質な彼は、金のにおいに敏感なんだ。
  5. 家族のために動くともこちゃんは長女気質です。

気質の文学作品などの用例

  1. ・・・下町気質よりは伝法な、山の手には勿論縁の遠い、――云わば河岸の鮪・・・ 芥川竜之介魚河岸

  2. ・・・しかしこれも大体の気質は、親しみ易いところがある。のみならず信徒・・・ 芥川竜之介神神の微笑

  3. ・・・北海道の住民の特異な気質となって現われているようだ。若しあすこの・・・ 有島武郎北海道に就いての印象

「気質の人」は間違い?

気質」を用いた表現の一つに「気質の人」という表現を見かけることがあります。

この「気質の人」は、「堅気の人(かたぎのひと)」と同じ読み方であることからくる間違いだと考えられます。

堅気の人」の「堅気」とは、
①心がしっかりしていてまじめなこと。また、そのさま。律儀。
②職業や生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人。

という意味です。

堅気の人」とは、心がしっかりしていてまじめな人のことをいいます。

気質」と「堅気」は同じ読み方ですが、意味が違うので注意しましょう。
気質」は、多くほかの語と複合して使います。