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「起臥」の意味と使い方や例文!「起臥寝食」とは?(類義語)

起臥の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
起臥

【読み方】
きが

【意味】
起きることと寝ること。また、生活すること。おきふし。

二字熟語の博士
「起臥」という言葉は、起きることと寝ることを指すんだよ。

それに、もう少し広い意味では、日常の生活全般を表しているんだ。

助手ねこ
ほんまに?それは、つまり「起きて寝る」までの一日の生活全体のことを言うんやな。

朝起きて夜寝るまで、どう過ごすかっていうことも含まれてるわけや。これは、「日々の生活って大事やな」って思わせる言葉やね。

【語源・由来】
「起」は「おきる。たつ。立ちあがる。」
「臥」は「横になって寝る。」

【類義語】
生活する。起きると寝る。

起臥(きが)の解説

カンタン!解説
解説

「起臥」という言葉は、一日の中で目を覚ますことと眠ること、または一日の生活の中での日常的な行動や活動という広い意味合いを持つんだ。

例えば、「起臥を共にする」という表現は、一緒に生活することや、日常の大部分を一緒に過ごすことを意味しているんだ。この言葉は、二人の関係がとても深い、または非常に近しいことを強調しているんだよ。たとえば、夫婦や恋人同士、または非常に仲の良い友人などが、一日のほとんどを一緒に過ごすときにこの表現を使うことができるね。

また、「遣手 (やりて) は娼家に起臥する者ですね」〈漱石・吾輩は猫である〉という文章は、遣手という人物が娼家で生活している、または日常的にその場所に頻繁に通っているということを示しているんだ。この中での「起臥する」は、その場所での日常的な生活や活動をしているという意味を持っているよ。

だから、「起臥」という言葉は、日常の起きている時間と眠っている時間、またはその間の生活全般を指すんだね。

起臥(きが)の使い方

ともこ
ここが健太くんの家?
健太
そうなんだけど、離れがあって、そこが日常起臥するところなんだよ。
ともこ
こんなに大きいのにさらに離れがあるの?
健太
離れに行くのに100mくらいある廊下を歩かないといけないんだ。

起臥(きが)の例文

例文
  1. 人が起臥寝食のために日常的に使用する場所が住居である。
  2. 師匠の家で起臥して、修行に努めた。
  3. 一月ほどこの宿で起臥していました。
  4. 家出をした健太くんは、友人の家で起臥しています。
  5. この家に起臥して一年が経ちました。

起臥の文学作品などの用例

  1. ・・・のほかは、始終そこに起臥しているからである。 二階は天井の低い六・・・ 芥川竜之介

  2. ・・・からも多くは淡島屋に起臥して依然主人として待遇されていたので、小・・・ 内田魯庵淡島椿岳

  3. ・・・国の鉄道援護の士官が起臥していた。日本兵が始めて入った時、壁には・・・ 田山花袋一兵卒

「起臥寝食」とは?

起臥」を用いた語に「起臥寝食(きがしんしょく)」があります。

起臥寝食」は「寝起きと食事、生活そのもの。」という意味です。

二字熟語の博士
「起臥寝食」という四字熟語は、文字通りに「起きること」「寝ること」「食べること」など、人が日常で行う基本的な活動全般を指すんだ。

要するに、生活そのものや日常生活のさまざまな側面を表しているんだよ。

助手ねこ
ほんまに?「起臥寝食」って、生活の中での超基本なこと全部を含んでるわけやんな。つまり、朝起きて、寝るまで、そして食べることとかも全部入ってるんや。まあ、日常生活の「おおもともと」みたいなもんやろ。

人が生きていく上で、これがなかったらどうしようもないってくらい基本的なことを指してるんやな。ざっくり言うと、人が普通に生きてるときの「全部」ってことやね!

一般的な会話で使われることはあまりないですが、新渡戸稲造の著書に

「全く未開の森林の樹蔭でしばしば夜を明して動物社会の起臥寝食の有様を研究したものの中に、自然の美を喜ぶと同時にいわゆる自然界なるものの如何に不安の念に包まれおるかと感じた。」

とあります。