系譜の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
系譜
【読み方】
けいふ
【意味】
①先祖から子孫に至る一族代々のつながり。師弟関係などのつながり。また、それを書き表した図や記録。系図。
②同じような要素・性質を受け継いでいる事物のつながり。
二つ目は、もっと広い意味で、同じ種類のもの同士がどうつながってるかってことやな。たとえば、音楽や絵画の流派、技術の発展の仕方とかやな。どっちも、物事がどう繋がってるかを示す言葉ってわけやね。
【語源・由来】
「系」は「糸すじのようにつながるもの。次々につながった関係。」
「譜」は「先祖代々の系統を記したもの。」
【類義語】
血筋、血統
系譜(けいふ)の解説
「系譜」という言葉はね、二つの意味があるんだ。
まず、一つ目の意味は、自分の家族の歴史のことだよ。つまり、ずっと昔のおじいちゃんおばあちゃんから始まって、お父さんやお母さん、そして自分や兄弟姉妹に至るまでの家族のつながりのことを指しているんだ。家族の歴史を書き記した図や記録のことも「系譜」と言うんだよ。例えば、「家系の系譜を辿る」って言うときは、自分の家族がどんな風に続いてきたかを調べることを言うんだ。また、それに加えて、師弟関係のように、先生と生徒のつながりも含まれることがあるんだ。
次に、二つ目の意味は、同じような特徴や性質を持つものがどうつながっているかを示すこと。たとえば、ある種の音楽や絵画、文学作品などが、時間をかけてどう変わっていったか、またはどんなふうに影響し合ってきたかを示すんだ。例えば、「系譜的作品」という言葉は、一つの作品が、そのジャンルや分野で重要な位置を占めている他の作品や、その分野の流れとどのようにつながっているかを示すことを表しているんだよ。
だから、「系譜」という言葉は、家族のつながりや、あるものや考え方がどのように時代を超えて続いているかを表しているんだね。
系譜(けいふ)の使い方
系譜(けいふ)の例文
- 彼は、印象派の系譜を引く画家です。
- 系譜ははっきりしないが、あの名家から早い段階で分かれた一族とされています。
- 彼女は自然主義の系譜に連なる作家です。
- 運慶とその系譜を引く仏師の作品が、展示室にかざられていた。
- 平清盛は、京都に近い伊勢に移り住んだ伊勢平家の系譜です。
系譜の文学作品などの用例
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・・・し、半日がかりで貴族系譜の数十巻をしらみつぶしに調べ上げ、やっと・・・ 寺田寅彦「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
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・・・その他のいわゆる系譜的作品の主人公を常に女性において来たこの作者・・・ 宮本百合子「作品の主人公と心理の翳」
「系譜を継ぐ」とは?
「系譜」は、「系譜を継ぐ(けいふをつぐ)」という表現で使われることがあります。
「系譜を継ぐ」の「継ぐ」は、「前の者のあとを受けて、その仕事・精神・地位などを引き続いて行う。続けてする。相続する。継承する。」という意味です。
「系譜を継ぐ」とは、先祖から子孫へと一族が代々繋がること。その一派が途絶えることがないように、師匠から弟子へと継承されていくこと。」という意味です。
これは、先祖から子孫へ、または師匠から弟子へと、大切なものや伝統が引き継がれていく様子を表しているんだ。
それと、大事な技や芸が、先生から弟子へとずっと伝わっていくことも言うんやな。要は、大事なものが次の世代にもしっかり残っていくことを「系譜を継ぐ」と言うんやね。
【例文】
- この馬は、名馬バクシンオーの系譜を継ぐ。
- 立憲民主党は、民主党の系譜を継ぐ党である。
- 彼は、徳川将軍家の御用蒔絵師の系譜を継ぐ。
二つ目の意味は、似たような特徴や性質を持つ物事のつながりを示すこと。例えば、ある芸術の流派や科学の理論が時代を通じてどのように発展してきたかを追うときにも使う言葉なんだ。