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「健啖」の意味と使い方や例文!「健啖家」と「大食漢」の違いは?(類義語)

健啖の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
健啖

【読み方】
けんたん

【意味】
好き嫌いなくよく食べること。食欲が旺盛なこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「健啖」という言葉はね、好き嫌いなくたくさん食べることや、食欲がとても旺盛である状態を指すんだよ。

つまり、色々な食べ物を選ばずによく食べる人のことや、常にたくさん食べられる人の性質を表しているんだ。

助手ねこ
おお、それはつまり、「何でもバクバク食べる」ってことやな。食べることにガッツがあって、えらい食欲旺盛な状態を言うんやね。好き嫌いせずに何でもよく食べる、そんな元気なさまを指してるんやろな。

なんでも美味しく食べられるって、ええことやな。体も元気になるし、食卓も楽しくなるわ。色んなもんをおいしく食べるっていうのは、生きていく上で大切なことやね。

【語源・由来】
「健」は「よく。はなはだ。したたか。」
「啖」は「むさぼり食う。」

【類義語】
満腹

健啖(けんたん)の解説

カンタン!解説
解説

「健啖」という言葉はね、好き嫌いなく、本当によく食べることを意味しているんだ。食べることが大好きで、いつもたくさん食べることができる人のことを指すんだよ。

たとえばね、「驚くほど健啖な人」っていうのは、本当にたくさん食べる人のことを表しているんだ。例えば、ひとりでピザを一枚食べきったり、大盛りのラーメンをおかわりするような人のこと。これは、その人が普通じゃないくらいにたくさん食べることができて、その食べる量や食欲の凄さに周りの人が驚くような状況を表しているんだよ。

また、「年を感じさせぬ健啖ぶり」っていうのは、年をとっても全然食欲が落ちないで、若い人みたいにたくさん食べられる人のことを言うんだ。普通、人は年を取ると食欲が落ちてくることが多いけれど、この表現を使われる人は、そういうのとは全く違って、年齢を感じさせないほどたくさんの食べ物を食べることができるんだ。

だから、「健啖」という言葉は、いろいろな食べ物をたくさん食べることができる人やそのような様子を指しているんだね。

健啖(けんたん)の使い方

ともこ
健太くん。すごい健啖ぶりね。
健太
最近、すごくお腹がすくんだよね。
ともこ
成長期なのかしらね。
健太
そういえば身長が急激に伸びたんだよ。

健啖(けんたん)の例文

例文
  1. ラーメン屋さんで、健啖ぶりを発揮した。
  2. 健啖家である健太くんは、食べ放題の店に出入り禁止になった。
  3. 70歳とは思えない健啖ぶりだ。
  4. 若者は健啖な方がいい。
  5. 健啖なともこちゃんは、ご飯を丼で二杯食べる。

健啖の文学作品などの用例

  1. ・・・さすと、二人とも中々健啖だった。 この店は卓も腰掛けも、ニスを塗・・・ 芥川竜之介魚河岸

  2. ・・・かつ頗る健啖家であった。 私が猿楽町に下宿していた頃は、直ぐ近所・・・ 内田魯庵二葉亭余談

  3. ・・・そのお流れをみんな健啖な道化師の玉が頂戴するのであった。 満七年・・・ 寺田寅彦備忘録

「健啖家」と「大食漢」の違いは?

健啖」を用いた語に「健啖家(けんたんか)」があります。

その「健啖家」に似ている語に「大食漢(たいしょくかん)」があります。

・「健啖家」は、「食欲の旺盛な人。大食漢。」という意味です。

・「大食漢」は、「大食する人。健啖 家。ふつう男性についていう。」という意味です。

健啖家」も「大食漢」も、大食いな人を表す語です。

しかし、「大食漢」は、男性限定の語である点が違います。

また、「健啖家」は、好き嫌いなく食べることをいいますが、「大食漢」は、好き嫌いの有無に関係なくたくさん食べることをいいます。