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「堅牢」の意味と使い方や例文!「堅牢堅固」とは?(類義語・対義語)

堅牢の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
堅牢

【読み方】
けんろう

【意味】
①物がしっかりと壊れにくくできていること。また、そのさま。
②「堅牢地神」の略。

二字熟語の博士
「堅牢」という言葉には二つの意味があるんだ。一つ目は、物がとてもしっかりとしていて、簡単には壊れないということ。つまり、非常に頑丈であることを表しているよ。

そして二つ目は、「堅牢地神」という言葉の略で、これは大地を司る神様を指すんだ。

助手ねこ
ほぉ、そういうことか。つまり最初の意味は、物がめっちゃがっちりしてて、なかなか壊れへんってことやな。

そして二つ目の「堅牢地神」っていうのは、大地を預かる神様の話やんな。ふむふむ、これはものごとがどんなにガッチリしてるか、っていうのを二通りで説明してくれてるんやな。

【語源・由来】
「堅」は「かたい。しっかりしている。かたく。たしかに。」
「牢」は「かたい。しっかりした。」

【類義語】
頑丈、堅固、頑強、強固、屈強、強健

【対義語】
脆弱

堅牢(けんろう)の解説

カンタン!解説
解説

「堅牢」という言葉はね、二つの意味があるんだ。

まず一つ目の意味は、物がとってもしっかりと作られていて、簡単には壊れたりしないことを表しているよ。たとえば、「堅牢なつくり」と言ったら、その建物や物がすごくしっかりと作られていて、簡単には壊れないってことを言っているんだ。また、「堅牢無比」というのは、「無比」という「比べられるものがない」っていう意味の言葉がついているから、つまり、他に比べようがないほどに丈夫で、とても強いって意味があるんだよ。

二つ目の意味は、「堅牢地神」の略で、これは大地を司る神様のことを言うんだ。「地天」とも呼ばれるこの神様は、大地や万物をしっかりと支えている神様で、その名前の通り、大地そのものがとっても強くて、すべてを支えているってことを表しているんだよ。

ちなみに、「堅牢」から派生した言葉に「けんろうさ」という名詞があるよ。これは、「堅牢」の特質、つまり物事がしっかりしていて強固な特徴を持つことを意味しているんだ。

だから、「堅牢」という言葉は、物がとてもしっかりしていて壊れにくいこと、または大地を支える強くて頑丈な神様のことを表しているんだね。

堅牢(けんろう)の使い方

健太
電話機能だけの携帯電話がほしいな。
ともこ
どうして?いろいろできた方が便利じゃないの。
健太
構造がシンプルな電気製品は、たいてい堅牢なつくりにできるんだよ。
ともこ
なるほど。長く使うには機能が少ない方がいいのね。

堅牢(けんろう)の例文

例文
  1. 地震に強い堅牢な造りの家にした。
  2. 堅牢なセキュリティーシステムを誇っています。
  3. 軽量で堅牢なノートパソコンがほしい。
  4. 壊れにくい堅牢な家具がほしい。
  5. 堅牢な船だから絶対に難破しない。

堅牢の文学作品などの用例

  1. ・・・は上は梵天帝釈、下は堅牢地神、殊には内海外海竜神八部、応護の眦を・・・ 芥川竜之介俊寛

  2. ・・・「岩質が堅牢だから大丈夫だ。」 老人はなお、ざら/\に掘り上げら・・・ 黒島伝治土鼠と落盤

  3. ・・・いものの必要もなく、堅牢なものの必要もなく、数でこなす必要もない・・・ 夏目漱石無題

堅牢堅固(けんろうけんご)とは?

堅牢」を使った語に「堅牢堅固」があります。

堅牢堅固」は守りが非常に堅く、容易に破られたり動じたりしないさま。また、堅くてじょうぶなさま

という意味です。

二字熟語の博士
「堅牢堅固」という言葉はね、物事が非常に固くて丈夫なことを表しているんだ。

これは、物理的な強さだけではなく、精神的な強さを示す場合にも使われるんだよ。つまり、何かが簡単に壊れたり、動揺したりしないという意味があるんだ。

助手ねこ
ほほう、それはつまり、「堅牢堅固」ってのは、めっちゃ固くてガチガチに丈夫な状態を言うんやな。たとえば、城がめっちゃ頑丈で、敵が攻めてもビクともせえへんみたいな。

それに、心がめちゃくちゃ強くて、どんなことがあっても動じへん人のことも言うんやろ?つまり、簡単にはへこたれんってことやな。

類義語に「金城鉄壁(きんじょうてっぺき)」「堅固不抜(けんごふばつ)」があります。

【例文】

  1. 堅牢堅固な難攻不落の城です。
  2. この家は堅牢堅固な門でしっかり守られています。
  3. 堅牢堅固な金庫でしたが、トンネルを掘って地下から侵入されたようです。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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