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「偏執」の意味と使い方や例文!「偏執的な愛」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
偏執

【読み方】
へんしゅう

「へんしつ」とも読む。

【意味】
かたよった見解に固執して、他人の言説をうけつけないこと。偏屈。片意地。

【語源・由来】
「偏」は「本筋や中心からそれている。かたよる。」
「執」は「とりついて離れない。」

【類義語】
先入観、偏見、偏屈、片意地

【対義語】
感受

偏執(へんしゅう)の使い方

健太
校長先生は、偏執的なまでに安全にこだわるよね。
ともこ
昔、事故で生徒が亡くなった経験からそうなったみたいよ。
健太
もう生徒を失いたくないんだね。
ともこ
生徒を思うが故のことよね。

偏執(へんしゅう)の例文

  1. 彼には偏執狂的なこだわりがあるからそ、高品質なものをつくることができる。
  2. テロリストは偏執病であることが多いという。
  3. 私はいつか金閣への偏執を、ひとえに自分の醜さのせいにしていたからである。(三島由紀夫、金閣寺)
  4. その国の大統領は、偏執狂の独裁者と批判された。
  5. ともこちゃんは、アイドルに偏執的に夢中になっている。

「偏執的な愛」とは?

偏執」を用いた表現の一つに「偏執的な愛(へんしゅうてきなあい)」があります。

偏執的な愛」とは、特定の人を愛おしいと思い、その人に固執、執着することをいいます。

古代ギリシャ人が認識していた8種類の愛の内の一つで「マニア」と言います。

偏執的な愛」は、多くは共依存の関係から生じる愛や、自分の心を満たしてくれる他者への愛をいい、不健全な心をむしばむ愛の形とされます。