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「眷属」の意味と使い方や例文!「眷族」との違いは?(類義語)

眷属の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
眷属

「眷族」とも書く。
【読み方】
けんぞく

【意味】
①血筋のつながっている者。一族の者。身内の者。親族。
②従者。家来。配下の者。

二字熟語の博士
「眷属」という言葉には二つの意味があるんだ。一つ目は、血のつながりがある人たち、つまり家族や親族のことを指すんだよ。

二つ目の意味では、従者や家来、配下の人たちのことを言うんだ。

助手ねこ
あぁ、そういうことか。つまり、「眷属」ってのは、一個で二つの意味があるってわけやな。一つは、血がつながってる家族や親戚のこと。

もう一つは、自分の下で働いてる人たちのことを指すんやな。なるほどなぁ~。一言でいろんな意味を持ってるんやから、言葉って奥が深いわ。

【語源・由来】
「眷」は「身うち。」
「属」は「なかま。みうち。同類。」

【類義語】
親族、家族、従者、家来

眷属(けんぞく)の解説

カンタン!解説
解説

「眷属」という言葉はね、大きく分けて2つの意味があるんだよ。

1つ目の意味では、自分の家族や親戚、つまり、血のつながりのある人たちのことを言うんだ。これはね、お父さんやお母さん、兄弟姉妹、おじいちゃんおばあちゃん、それに遠い親戚の人たちも含まれるんだよ。

2つ目の意味では、従者や家来、配下の者のこと。これは、昔の話でよく出てくるけど、お城や大きな家で働いている人たち、つまり主人に仕える人たちのことを言うんだ。例えば、「四五百人の所従眷属に囲繞せられて」〈平家・三〉という文章は、大勢の家来や従者たち、それに親族や一族の人たちに囲まれている様子を描いているんだ。これは、その人がすごく重要な立場にあることを示していて、多くの人に支えられているってことを意味しているんだよ。

だから、「眷属」という言葉は、自分と血のつながりがある家族や親族、そして自分に仕える人たちを指す言葉なんだね。

眷属(けんぞく)の使い方

健太
僕は神様の眷属なんだよ。
ともこ
へえ。そうなんだ。今日はいい天気ね。
健太
僕が神様の仲間だって信じていないでしょう。
ともこ
えっ。信じているわよ。さあ。今日もいい一日になるといいなあ。

眷属(けんぞく)の例文

例文
  1. 健太くんは闇の眷属として、人間の世界で一人で生きている。
  2. ともこちゃんは、ヴァンパイアの眷属で夜な夜な人間の生き血を吸うという。
  3. お前には人間の眼に見えぬ眷属が附いていて、いつでもお前の用を足すのだ。(谷崎潤一郎 種村季弘編 美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集)
  4. 健太くんは、人知れず魔王の眷属と闘っているらしい。
  5. ともこちゃんは、念願の黒の一族の眷属となり、漆黒の翼を手に入れた。

眷属の文学作品などの用例

  1. ・・・ては日吉山王、王子の眷属、総じては上は梵天帝釈、下は堅牢地神、殊・・・ 芥川竜之介俊寛

  2. ・・・その代りおれの眷属たちが、その方をずたずたに斬ってしまうぞ」 神・・・ 芥川竜之介杜子春

  3. ・・・太郎稲荷の眷属が悪戯をするのが、毎晩のようで、暗い垣から「伊作、・・・ 泉鏡花開扉一妖帖

「眷属」と「眷族」の違いを解説

眷属」は、「眷族」とも書きます。

眷族」の「」は、「なかま。同類のものの集まり。」という意味です。

眷属」の「」は、「なかま。みうち。同類。」という意味なので、「眷属」も「眷族」も同じ意味です。

二字熟語の博士
「眷属」と「眷族」、これらの言葉は基本的には同じ意味を持っているんだ。「眷族」の「族」は、仲間や同じ種類の集まりを意味していて、「眷属」の「属」も、仲間や内側、同じ種類という意味があるんだ。

だから、どちらの言葉も家族や親戚、つまり自分と血縁関係にある人々や、従者や家来、配下の人たちのことを指す言葉なんだよ。

助手ねこ
あぁ、なるほどね~。つまり、「眷属」も「眷族」も、同じで「家族や身内、または仕えてくれてる人たち」ってことを言うんやな。

文字がちゃうけど、「族」も「属」も、家族や仲間を示す言葉としては、どっちもオッケーってことやな!

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