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「白眉」の意味と使い方や例文!「白眉の出来」とは?(故事・出典・類義語)

白眉

白眉(はくび)の意味とは?(出典・類義語)

意味

【二字熟語】
白眉

【読み方】
はくび

【意味】
①白いまゆ。
②同類の中で最も傑出している人や物。

【出典】
三国志「蜀志」馬良伝から。蜀の馬氏の兄弟五人はみな秀才であったが、特に眉の中に白毛があった馬良が最もすぐれていたという故事から。

【類義語】
最高、圧巻、有数、見事、卓抜、無二、無比

「白眉の出来」とは?

白眉」を使った表現で「白眉の出来」があります。

白眉の出来」とは、「同類の中で最も傑出している出来」という意味です。

「白眉の出来」は誉め言葉として使います。

白眉(はくび)の故事

【故事】
白い眉毛という意味。三国時代、蜀にいた馬氏の5人兄弟はいずれも優秀で、兄弟すべての字(あざな)に「常」という字があったことから「馬氏の五常」と言われていた。その中でも、眉毛に白い毛があった長兄の馬良は特に優れていたため、最も優れているものの例えとされている。【出典】蜀志[馬良伝]

故事を簡単に説明!
カンタン!解説

「白眉」の由来は中国の歴史上の有名な人物、馬氏の一族の話から来ているんだ。

馬氏には五人の子供がおり、皆秀才で知られていて、「馬氏の五常」と呼ばれていたよ。その中でも長男の馬良さんは特に優れていて、彼の眉には白い毛があったため、「白眉」に見えたんだ。

そのため、彼のことを指して「白眉」って言うようになり、その後は「最も優れた人」を指す言葉として広く使われるようになったんだよ。

そして、「泣いて馬謖を斬る」の話の中の馬謖さんは、実はこの「馬氏の五常」の一人、つまり馬良さんの弟さんなんだよ。

白眉(はくび)の使い方

健太
夏目漱石は僕の中では白眉だね。
ともこ
私にとっても白眉よ。
健太
日本の人口のどれくらいの人が夏目漱石は白眉だと思っているのかな。
ともこ
1割くらいは居そうね。

白眉(はくび)の例文

例文
  1. ともこちゃんはこの中学校の中で白眉だ。
  2. 健太くんはこの小さな教室では白眉だが世界では通用しないだろう。
  3. 第三楽章が楽曲全体の白眉をなす。
  4. 彼の作品は後世に多く残り評価されているが、その中でもこの作品が白眉だ。
  5. この絵は白眉の出来で金賞はこの絵しかない。