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「決別」の意味と使い方や例文!「訣別」との違いは?(類義語・対義語)

決別の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
決別

「訣別」とも書く。

【読み方】
けつべつ

【意味】
いとまごいをして別れること。 また、きっぱりと別れること。

二字熟語の博士
「決別」という言葉は、別れる時にお別れのあいさつをして、それから完全に別れることを意味しているんだよ。

たとえば、友だちとの別れや、何かをやめる時に、はっきりと終わりを告げることを指すんだ。

助手ねこ
ほな、それは「もうこれでお別れや」と、はっきり言って関係を終わらせることやな。

うじうじと長引かせずに、「ここで終わりや!」って言うのが「決別」ってわけやな。ずるずる引きずらんと、スパッと終わらせることが大事ってことやな。

【語源・由来】
「決」は「わかれる。」
「別」は「いっしょにいたものが離れ離れになる。」

【類義語】
決着

【対義語】
合流

決別(けつべつ)の解説

カンタン!解説
解説

「決別」という言葉はね、誰かや何かとお別れするときに、しっかりと「さようなら」と言うことを意味しているんだ。これは、ただのさよならじゃなくて、もうその人とは会わないかもしれない、またはその人や何かとの関係を完全に終わらせることを言うんだ。

例えば、「故郷に決別する」という表現はね、自分が生まれ育った場所、つまり故郷という特別な場所から、ただ離れるだけじゃなくて、もう戻らないかもしれないっていう強い気持ちで別れを告げることを意味しているんだ。

また、「同志と決別する」という言葉はね、同じ目的や考えを持っていた仲間、つまり「同志」と、ただ別れるのではなく、その共通の目的や考えから離れる、もうその道を一緒に歩まないって決めることを意味しているんだよ。

だから、「決別」という言葉は、ただの別れじゃなくて、自分でしっかりと決めた、これ以上は一緒にいない、または関わらないという強い意思を表しているんだね。

決別(けつべつ)の使い方

健太
物を処分して過去と決別すると、明るい未来が待っているんだって。
ともこ
物に執着している健太くんに処分することができるかしら。
健太
明るい未来の為なら処分するさ。
ともこ
処分した後、また買いなおしそうね。

決別(けつべつ)の例文

例文
  1. 彼は手紙で妻に決別を告げました。
  2. その俳優は、方針の違いから、今までお世話になった事務所と決別することにしました。
  3. 彼との最後の決別の宴を催した。
  4. 彼女の考えに共感を示していたが、後に決別することになった。
  5. 家族と言い争いの末に決別してから会っていません。

決別の文学作品などの用例

  1. ・・・予は諸君と訣別すべし。さらば。諸君。さらば。わが善良なる諸君。 ・・・ 芥川竜之介河童

  2. ・・・々日に載る沼南署名の訣別の辞のゲラ刷を封入した自筆の手紙を友人に・・・ 内田魯庵三十年前の島田沼南

  3. ・・・伝統的小説とはっきり訣別する必要があると思うのだ。日本の伝統的小・・・ 織田作之助可能性の文学

「決別」と「訣別」の違いを解説

決別」は「訣別」とも書きます。

決別」は、「訣別」の代用字です。

なので「決別」も「訣別」も同じ意味です。

二字熟語の博士
「決別」と「訣別」は、全く同じ意味を指しているんだ。どちらも、何かとの間にある関係をきっぱりと断ち切ることを表しているよ。

しかし、文字としては少し違いがあって、「決別」は「訣別」という言葉の代用字として使われることがあるんだよ。代用字とは、もともとの文字に代わって使われる文字のこと。つまり、「訣別」という本来の文字の代わりに、「決別」と書くこともあるんだ。

助手ねこ
おお、なるほど!「決別」も「訣別」も、どちらも「もうおしまいや!」って言う感じで、何かとバッサリ縁を切ることを意味してるんやな。

ただ、書き方がちょっと違うってわけやね。「決別」は「訣別」の代わりに使われとるんやな。でも、意味は同じやから、どっちを使ってもええってことやね。ちょっとややこしいけど、要は「もうここで終わりや!」っていう強い決意を表してるんやな。

代用字」とは、常用漢字表にない漢字で書くべき語を、表内の同音の漢字に置き換えて書き表すときに用いる漢字をいいます。
代用字」は、他にも「劃然」と「画然」、「煖房」と「暖房」などがあります。