読み方で悩みやすい漢字の一つに、「雲母」があります。
Q「雲母」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか？
次の３択から選んでみて下さい。
- 「きらら」
- 「うんも」
- 「きらら」と「うんも」両方とも
このページでは、悩みやすい「雲母」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「雲母」の読み方は、「きらら」？「うんも」？
雲母の正しい読み方は、「きらら」「うんも」どちらなのでしょうか。
「雲」の音読みは「ウン」、訓読みは「くも」表外読みとして「そら」となります。
一方「母」の音読みは「ボ」表外読みとして「ボウ」「モ」、訓読みは「はは」となります。
このことから「うんも」は正しそうですが、「きらら」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、雲母の読み方は「きらら」「うんも」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には雲母は「うんも」と読むのが一般的となるようです。
因みに雲母は「うんぼ」と読むこともできます。
「うんも」は理解できるものの、何故雲母を「きらら」と読むのでしょうか？
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日（きょう）明日（あした）昨日（きのう）等様々な熟字訓があります。
今回の雲母は「うんも」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「きらら」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
「雲母」の意味は、「きらら」も「うんも」も同じ
雲母の意味としては、「単斜晶系、六角板状の結晶となるケイ酸塩鉱物のこと」になります。
因みに、「きらら」とは「うんも」の古称なんですね。
雲母を用いた例文としては「雲母絵（きららえ）」「雲母片岩（うんもへんがん）」等があります。
まとめ
- 雲母の読み方は「きらら」「うんも」のどちらも正しい。
- 一般的には「うんも」と読まれることが多い。
- 雲母は「うんぼ」と読むこともできる。
- 雲母は「単斜晶系、六角板状の結晶となるケイ酸塩鉱物のこと」の意である。
