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続柄の読み方!「ぞくがら」と「つづきがら」正しいのは?

続柄の読み方

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「続柄」があります。

問題

Q「続柄」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

続柄の読み方
  1. 「つづきがら」
  2. 「ぞくがら」
  3. 「つづきがら」と「ぞくがら」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「続柄」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「続柄」の読み方は、「つづきがら」?「ぞくがら」?

読み方

続柄の正しい読み方は、「つづきがら」「ぞくがら」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「続」の音読みには「ゾク」「ショク」があり、音読みには「つづ(く)」「つづ(ける)」「つ(ぐ)」があるので、どちらも読めそうです。

現在では、続柄の読み方として「つづきがら」「ぞくがら」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「つづきがら」と「ぞくがら」の両方です。

ただし、「ぞくがら」は続柄の慣用読みです。続柄の本来の読み方は「つづきがら」でしたが、「ぞくがら」と読む人が多くなり一般化したために、現在では「ぞくがら」も正しい読み方となったものです。

広辞苑の「ぞくがら」の項目からは「つづきがら」へと導かれます。また、同じ漢字で「つづけがら」と読む項目があります。

一方、新明解国語辞典(第四版)には「つづきがら」の記載はありますが、「ぞくがら」の項目はありません。

「続柄」の意味は、「つづきがら」も「ぞくがら」も同じ

意味

「続」には「つづく」「つながる」の意味があります。また、「柄」には「種類」「状態」の意味があります。

続柄(つづきがら、ぞくがら)の意味は「親族としてのつながり、関係」です。

続柄は誰を基準としているかによって変わってきます。

たとえば、戸籍の続柄は戸籍筆頭者からみた関係であり、申請をした人からではありません。

子供のための書類で「保護者の欄に続柄を書く」場合には「父」や「母」などと記入しますが、「保護者との続柄」を書く場合には「子」もしくは「長男」「長女」「二男」「二女」などと記入します。

また、年末調整の書類が「あなたとの続柄」になっているのに対して、確定申告の書類は「世帯主との続柄」となっているなど、続柄の書き方はどの人を主体としているかによって違ってきますので注意が必要です。

続柄を用いた例文には「住民票には世帯主から見た続柄が記載される」があります。

また、続柄を「つづけがら」と読む場合には「(和歌に対する評論や文学論のための歌論用語の)言葉の続け方」を意味します。

【関連記事】
「続柄」の意味と使い方や例文!誰から見て書く?(続柄一覧表)

まとめ

まとめ
  • 続柄の読み方は、「つづきがら」「ぞくがら」のどちらも正しい。
  • 本来の読み方は「つづきがら」だった。
  • 続柄の慣用読み「ぞくがら」も正しい読み方になっている。
  • 続柄は「親族としてのつながり、関係」を意味する。