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「亀裂」の意味と使い方や例文!「亀裂が生じる」とは?(類義語)

亀裂の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
亀裂

【読み方】
きれつ

【意味】
亀の甲の模様のように、ひびが入ること。また、その割れ目。ひび割れ。

二字熟語の博士
「亀裂」というのはね、まるで亀の甲羅の模様のように何かにひびが入ることを言うんだ。

物や関係などに生じる、細かい割れ目や隙間のことを指す言葉なんだよ。

助手ねこ
なるほどな~。つまり、ものや物事にできたちっちゃいひび割れやスキマのことを指してるんやな。

例えば、石にひびが入ったり、友達の仲に亀裂が入ったり、そういう”ひび”のことを言うんやな。亀さんの甲羅みたいにピキッと割れ目ができてるってことか。分かりやすいなぁ!

【語源・由来】
「亀」は「占いに用いるカメの甲。」
「裂」は「二つに引きさく。さける。はじけ割れる。」
亀の甲の模様のような裂け目の意。

【類義語】
軋轢、割れ目

亀裂(きれつ)の解説

カンタン!解説
解説

「亀裂」という言葉は、亀の甲の模様に似た、ひび割れや裂け目のことを指すんだよ。

例えばね、寒い時期や乾燥しているときに、手や唇が乾燥してひび割れることがあるよね。そのひび割れを指して「亀裂」ということができるんだ。だから、「唇には乾燥による亀裂ができていた」というときは、乾燥のせいで唇に裂け目やひび割れができていた、という意味になるんだ。

でも、この「亀裂」という言葉は、物理的なひび割れだけじゃなくて、人間関係などにも使うことができるんだよ。人と人との関係に何かトラブルや問題が起こると、その関係に「亀裂が入る」と言うことがあるんだ。

これは、二人の関係が以前のように良好ではなくなって、ちょっと距離ができたり、信頼関係が崩れたりすることを意味するんだね。だから、「親子の関係に亀裂が入る」というとき、親と子の間に何か問題やトラブルが起きて、以前のように仲良くなれなくなった、ということを示しているんだ。

だから、「亀裂」という言葉は、物理的に何かが割れたり、心理的に関係が壊れたりするときに使うんだね。

亀裂(きれつ)の使い方

ともこ
健太くん。昨日の地震は大きかったわね。
健太
家の前の地面が割れて亀裂が入っていたよ。
ともこ
地割れが起きるくらいの地震だったのね。
健太
ともこちゃんの家があるあたりは地盤が堅固だから揺れが弱かったのかもね。

亀裂(きれつ)の例文

例文
  1. 古いアパートなので、壁に亀裂が入っている。
  2. 選挙を前に党内の亀裂を修復する。
  3. その件を機に二人の間に亀裂が生じた。
  4. 彼の発言が原因で亀裂を深めた。
  5. 何かに亀裂が入るような嫌な音がした。

亀裂の文学作品などの用例

  1. ・・・僕は木目や珈琲茶碗の亀裂一角獣は麒麟に違いなかった。僕は或敵意の・・・ 芥川竜之介歯車

  2. ・・・第二の私は丁度硝子に亀裂の入るような早さで、見る間に私の眼界から・・・ 芥川竜之介二つの手紙

  3. ・・・エブルの前にあるのは亀裂の入った白壁だった。そこにはまた斜かいに・・・ 芥川竜之介保吉の手帳から

「亀裂が生じる」とは?

亀裂」を用いた表現の一つに「亀裂が生じる(きれつがしょうじる)」があります。

亀裂が生じる」の「生じる」とは、「しょう(生)ずる」(サ変)の上一段化です。

生ずる」は、 「新しく何かが起こったりできたりする。今までなかった物事・状態が発生する。」という意味です。

亀裂が生じる」には二つの意味があります。

①亀の甲のような形にひびが入ること。
②(比喩的に)今までしっくりいってた関係がこじれて、険悪になったり絶縁したりすること。
二字熟語の博士
「亀裂が生じる」という表現には、二つの意味があるんだ。一つは、亀の甲のようなひびのことで、物理的に何かが割れたり、ひびが入ったりする現象を指す。

そしてもう一つは、比喩的な意味で、今までうまくいっていた関係が悪くなって、トラブルが起きたり、関係が壊れたりすることを意味するんだよ。

助手ねこ
おお、なるほどなぁ!つまり、「亀裂が生じる」って言葉は、まず文字どおりの意味では、何かがガチャンと割れて、ひびが入るみたいなことやな。壁やガラスにひびが入るのを想像したらええわけや。

それから、もう一つの意味では、仲良しの人たちが何か問題があって、ぎくしゃくしだしたり、絶交するみたいなことを言うんやな。二人の友達がケンカして、もう話もせんようになった…そんな状態を「亀裂が生じた」と表現するんやね。物も心も、割れてしまうと元通りにはなりにくいもんやね。

【②の例文】
・組織の結束に亀裂が生じた。
・子供の教育問題で、夫婦に亀裂が生じた。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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