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「機運」の意味と使い方や例文!「気運」との違いは?(類義語)

機運の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
機運

【読み方】
きうん

【意味】
時のめぐりあわせ。物事をなす時機。

二字熟語の博士
「機運」という言葉は、時の流れや状況が物事を行うのにちょうど良いタイミングを示しているんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、時が成熟して、何かをやるのに最適な瞬間や時期のことを言うんやな。

今がチャンス!って感じのタイミングのことやね。ホンマに大切なもんやな、それ。

【語源・由来】
「機」は「物事の起こる兆し。きっかけ。」
「運」は「めぐりあわせ。」

【類義語】
大勢

機運(きうん)の解説

カンタン!解説
解説

「機運」という言葉は、時間がうまく合わさって、ちょうどいい瞬間や機会のことを表す言葉なんだよ。

例えば、「機運が熟する」っていう表現は、何かがうまくいくための時期や状況が整ってきた、つまり、ちょうど良いタイミングが来たっていう意味だよ。たとえば、サッカーの試合で言うと、チームの調子がよくなってきて、試合に勝つチャンスが高まってきた瞬間を指すことができるんだ。

また、「機運に乗じる」という表現は、良い瞬間やチャンスが来たときに、その機会をうまく利用することを意味しているんだよ。この場面では、例えばビジネスの話でいうと、市場の状況が良くなってきたときに、その流れに乗って新しい商品を発売する、みたいな状況を想像してみるとわかりやすいかもしれないね。

だから、「機運」という言葉は、うまくいくためのちょうど良いタイミングや状況を示すときに使う表現なんだね。

機運(きうん)の使い方

健太
成功する人とそうじゃない人は何が違うのかな。
ともこ
機運に巧みに乗れるかどうかね。
健太
機運に乗ればいいんだね。
ともこ
簡単そうに言うけど、世の中の流れを読む力が必要なのよ。

機運(きうん)の例文

例文
  1. 機運が熟する。
  2. 復興の機運が高まる。
  3. 教育改革の機運は熟した。
  4. 人事刷新の機運が熟している。
  5. 機運に乗じて勝利する。

機運の文学作品などの用例

  1. ・・・発達しなければならぬ機運に置かれています。いまの児童の読物のあま・・・ 小川未明新童話論

  2. ・・・茶道にも機運というものでがなあろう、英霊底の漢子が段に出て来た。・・・ 幸田露伴骨董

  3. ・・・大量生産の機運に促されて、廉価な叢書の出版計画がそこにも競うよう・・・ 島崎藤村分配

「機運」と「気運」の違いを解説

機運」と同じ読み方の語に「気運」があります。

気運」は「物事がある方向に進もうとする傾向。時のなりゆき。」という意味です。

辞書では、「機運」は、時のめぐり合わせや時機、「気運」は、物事がある方向に進んでいこうとする傾向を意味します。

機運」はタイミング、「気運」は雰囲気を表します。

二字熟語の博士
「機運」と「気運」は、物事の流れや時の流れに関連する言葉だが、それぞれに特有のニュアンスがあるんだ。「機運」は、特定の時期や状況が物事を実現するのに適していることを指す。あるアイディアや計画が現実になる最適なタイミングといえる。

一方、「気運」は、ある話題や流行、または考えが人々の間で高まってきた傾向や流れを指す。何かが人気になったり、支持されるような雰囲気のことだよ。

助手ねこ
なるほどな。「機運」は、ちょうど良いタイミングやチャンスってことやな。例えば、ビジネスで新しい商品を出す最適なタイミングや、何かを実現するのにちょうど良い瞬間とか。

それに対して、「気運」は、何かがブームになったり、みんながその方向に向かいはじめる雰囲気や流れやろ。「最近この考え方が気運を得てきてるな~」みたいな感じ。つまり、どちらも時の流れや雰囲気を表すんやけど、ちょっと使われる状況が違うんやな。

しかし、新聞では、「気運」「機運」を区別せずに「機運」と書きます。