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「高潔」の意味と使い方や例文!「高潔な人」の特徴とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
高潔

【読み方】
こうけつ

【意味】
人柄がりっぱで、利欲のために心を動かさないこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「高」は「けだかい。すぐれている。」
「潔」は「心や行いがけじめ正しい。」

【類義語】
潔白、清純、純潔

【対義語】
俗悪、卑劣

高潔(こうけつ)の使い方

健太
高潔な人こそ人の上に立つにふさわしいよね。
ともこ
そうなのよ。なのに、魑魅魍魎が跋扈する霞が関では、権謀術数に長けているずる賢い人しか上に立つことが出来ないのよ。
健太
高潔な人が偉くなることができないシステムはおかしいよね。
ともこ
卑劣な人が作る卑劣な世の中になってしまうわ。

高潔(こうけつ)の例文

  1. 紳士とは、高潔な魂を持つ立派な男性のことをいいます。
  2. 自分が高潔な人間だとは思わないが、人に多大な迷惑をかける人間でもない。
  3. 人質を取るような卑怯な行為を嫌う高潔な人です。
  4. 健太くんのような高潔にして誠実そのもののような人間が、この組織には必要なんです。
  5. 礼拝所が爆撃され、人命と信仰の高潔さを踏みにじったと非難の声が上がった。

「高潔な人」の特徴とは?

高潔」は、「高潔な人」という表現で使われることがあります。

高潔な人」とは、人柄がりっぱで、利欲のために心を動かさない人のことをいいます。

高潔な人」の特徴は、親鸞の「愚禿鈔(ぐとくしょう)」によると、

賢者の信は内は賢にして外は愚なり、愚禿が心は内は愚にして外は賢なり

とあります。

愚かな人は、中身がないのに、自分のことを誇り賢者のように装います。

賢者と装うことで、他者を見下します。

そして、自分は見下されたくないからさらに装うという悪循環に陥ります。

対して「高潔な人」は、どんなに賢くても驕らず、謙虚で誠実な態度で他者に接します。

自分を装うことなく等身大のままで、他者を認めながら思いやりの心をもつことができる誠実な人が「高潔な人」と言えます。
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