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「好悪」の意味と使い方や例文!「好悪の念」とは?(類義語)

好悪の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
好悪

【読み方】
こうお

【意味】
好むことと憎むこと。好き嫌い。

二字熟語の博士
「好悪」という言葉はね、物事や人を好む気持ちと嫌う気持ち、つまり人が何かを好きだと感じることと、それを嫌だと感じることの両方を表す言葉なんだよ。

簡単に言えば、人それぞれで、好きなものや嫌いなものがあるという意味なんだ。

助手ねこ
なるほどな~。つまり、「これすき!これきらい!」っていう、人の心の中で感じる気持ちのことを言うんやな。

人によってええと思うもんも違えば、イヤやと思うもんも違うわけや。自分の感じ方、自分の気持ちってやつやね。

【語源・由来】
「好」は「愛する。このむ。」
「悪」は「不快に思う。にくむ。」

【類義語】
好き嫌い

好悪(こうお)の解説

カンタン!解説
解説

「好悪」という言葉はね、人が何かを好む「好き」と思う気持ちと、反対に何かを憎む「嫌い」と感じる気持ちを表しているんだよ。

たとえばね、「好悪が激しい」という表現は、ある人が物事や他の人に対して、好きか嫌いかの感情がすごくはっきりしていて、中間的な感情が少ない状態を指すんだ。例えば、一つの食べ物を見ただけで、「これは絶対に食べない!」と言ったり、逆に「これだけは毎日でも食べたい!」というほど好きだったりするような、感情の振れ幅が大きいことを言うんだよ。

また、「彼は好悪をもって人を扱う」っていうのは、その人が他の人と関わるときに、自分の好き嫌いの感情に基づいて相手と接するって意味なんだ。例えば、好きな人にはとても優しくして、嫌いな人には冷たくするような、そんな自分の「好き嫌い」によって人との関わり方が変わるってことを示しているよ。

だから、「好悪」という言葉は、日常生活の中で感じる好きと嫌い、この二つの感情を表していているんだね。

好悪(こうお)の使い方

健太
ともこちゃんは、好悪の感情がはっきり顔に出るよね。
ともこ
あら。気をつけないといけないわね。
健太
特にイケメンの前だと鼻の下が伸びているよ。
ともこ
それは恥ずかしいわね。

好悪(こうお)の例文

例文
  1. 全ての人に平等に配慮して好悪にかたよってはいけない。
  2. 君主は、好悪を臣下に知られてはいけない。
  3. 健太くんは好悪の感情をはっきり表す。
  4. 個人的な好悪は、この際置いておこう。
  5. ともこちゃんの好悪からいえば、怠け者ほどきらいなものはない。

好悪の文学作品などの用例

  1. ・・・て、その人間に対する好悪は、勿論変る訳もありません。いや、私は何・・・ 芥川竜之介開化の良人

  2. ・・・言う彼女の姿に美醜や好悪を感ずるよりも妙に痛切な矛盾を感じた。彼・・・ 芥川竜之介湖南の扇

  3. ・・・好悪 わたしは古い酒を愛するように、古い快楽説を愛するものである・・・ 芥川竜之介侏儒の言葉

「好悪の念」とは?

好悪」は、「好悪の念(こうおのねん)」という表現で使われることが多いです。

好悪の念」とは、好き嫌いの気持ちという意味です。

二字熟語の博士
「好悪の念」というのはね、人が何かを好きだったり、嫌いだったりする気持ちのことを指すんだよ。

つまり、物事に対して持つ「好き」と「嫌い」という感情を表しているんだ。

助手ねこ
あぁ、そういうことか。つまり、「好悪の念」ってのは、自分が何かを「ええな~」って思ったり、「あかんわ~」って思ったりする、その心の中の気持ちのことやな。

人によって、これ好き!あれダメ!って気持ちはバラバラやけど、それがみんなの「好悪の念」ってわけやね。わかりやすいなあ。

【例文】

  1. 好悪の念はべつとして、健太くんが非常に優秀なのは万人が認めざるをえないところだ。
  2. 真に向って進む間だけ好悪の念を脱却するのであります。(夏目漱石、創作家の態度)