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「口先」の意味と使い方や例文!「口先三寸」「舌先三寸」正しくはどっち?(類義語・対義語)

口先の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
口先

【読み方】
くちさき

【意味】
①口の先端。
②本心でないうわべだけの言葉。ただ口でだけ言っている言葉。また、ものの言い方。

二字熟語の博士
「口先」という言葉には二つの意味があるんだ。まず、直接的な意味としては、文字通り「口の先端」の部分を指すんだ。

もう一つの意味としては、本心ではなく表面上だけの言葉、つまり、実際にはそう思っていないけれど、とりあえず言ってみるような言葉のことを指すんだよ。これは、言葉の裏に本当の意図がないことを表しているんだ。

助手ねこ
おお、なるほどな。つまり、「口先」というのは、1つめは「口の一番先の部分」ってこと。

2つめは「本当のこと言ってへんで、とりあえず言うてるだけの言葉」やね。そういうときは、言葉の中に心がこもってへんってことや。人と話すときは、口先だけじゃなくて、心を込めた言葉を使わなアカンな、ってことやね。

【語源・由来】
口の先端の意。

【類義語】
舌先

【対義語】
心底

口先(くちさき)の解説

カンタン!解説
解説

「口先」という言葉は、二つの意味を持っているんだよ。

まず、一つ目の意味は、文字通り「口の先端」ということ。これはね、口の一番外側の部分を指す言葉だよ。たとえば、「口先をとがらせる」というのでは、文字どおりに口の先を尖らせる、つまり口をちょっと突き出すような動作を表しているんだね。

そして、二つ目の意味は、「本心でないうわべだけの言葉」っていうこと。これはね、人が言うことと、本当に思っていることが違う時に使う言葉なんだ。たとえば、「口先だけの約束」っていうのは、本当はその約束を守るつもりがないけど、とりあえず言葉だけで約束することを言っているんだよ。また、「口先で人を言いくるめる」っていうのは、言葉巧みに人をだまして、自分の言うとおりにさせること。そして、「口先のうまい人」は、言葉を巧みに使って人を惹きつけるけど、その言葉に深い意味がない人のことを指すんだよ。

だから、「口先」という言葉は、一つは私たちの身体の一部を直接的に指していて、もう一つは人が使う言葉の表面的な部分、つまり本心とは違う言葉や態度を表す意味があるんだね。

口先(くちさき)の使い方

健太
政治家って選挙の時は立派なことをいうけど、口先だけのことが多いよね。
ともこ
やっていることは詐欺師と同じよね。
健太
責められても記憶にございませんで済ませてしまうもんね。
ともこ
税金で給与が払われているから、詐欺師より悪質だわ。

口先(くちさき)の例文

例文
  1. 口先だけでは信用できない。
  2. 不満そうに口先をとがらせる。
  3. 口先だけで実力が伴わない。
  4. 口先では調子のいいことを言う。
  5. 口先だけの慰めなんていらない。

「口先三寸」「舌先三寸」正しくはどっち?

口先」を使った「口先三寸(くちさきさんずん)」という表現をインターネット上で見かけることがあります。

これは、「舌先三寸(したさきさんずん)」と混同した誤用です。

舌先三寸」とは、口先だけでうまく相手をあしらうこと。また、その言葉。舌三寸。

という意味です。

「本心でない上辺だけの巧みな言葉」を表現するときに使う語の調査の結果

本来の言い方とされる「舌先三寸」を使う人・・・23.3パーセント
本来の言い方ではない「口先三寸」を使う人・・・56.7パーセント

データソース:文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査

このように、半数以上の人が誤った使い方をしていることが分かりました。

口先三寸」という言葉はないので気を付けましょう。
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