客体の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
客体
【読み方】
きゃくたい
【意味】
①特に主体に対応する存在。また、主体の作用の及ぶ存在。多く行為や実践の文脈で用いられる。⇔主体。
2つ目は、自分の思いや感じることとは関係なく、外の世界にほんまにあるモノや事のことやね。これはもう、自分とは関係なくあるものを示してるんやな。
【語源・由来】
「客」は「自己に対するもの。」「体」は「もの」という意味。このことから「主体に対応する存在」という意味。
【類義語】
対象、客観
【対義語】
主体
客体(きゃくたい)の解説
「客体」という言葉はね、2つの意味があるんだ。
1つ目の意味は、主体というものと対をなす存在、つまり、主体が作用する、あるいは影響を与えるものを指すんだ。これは、行動や実践のときによく使われる言葉なんだよ。たとえば、もし君が何かをする時、その「君」が主体で、君が影響を与えるものや人が「客体」になるわけだ。
また、この言葉は法律の世界でも使われるんだ。法律の中では、「意思」や「行為」が影響を及ぼすもの、目的として扱われる物のことを「客体」と言うことがあるよ。例えばね、「権利の客体となる物は、土地およびその定着物である不動産と、不動産以外の動産に分けられる」っていうのがあるけど、これは、権利が影響を及ぼす物、つまり主体の影響を受ける物が「土地」や「不動産」、そして「動産」というカテゴリーに分けられるってことを示しているんだよ。
2つ目の意味は、私たちの意識や考えとは独立して、外の世界に存在する物や事柄のことを指すんだ。これは、客観的なものや、外部の物を指すときに使われることが多いんだよ。簡単に言うと、私たちの意識とは関係なく外の世界にある物や事を「客体」と呼ぶこともあるんだね。
ちなみに、この「客体」という言葉は、「きゃくたい」と読むんだけど、「かくたい」とも読むことがあるんだよ。
だから、「客体」という言葉は、主体が影響を及ぼす物や、法律の中での目的物、意識とは独立した外界の物を表しているんだね。
客体(きゃくたい)の使い方
客体(きゃくたい)の例文
- ともこちゃんは客体的に天才だ。
- 神様とは怖れや慎みを表したもので、客体として対象化されることは難しい。
- 夏目漱石は客体的な文章力がある。
- ジム通いが流行し、見た目を気にしなかった中高年層で他人の視線を意識した身体の客体化が見られる。
- 悩みを客体化すれば、案外簡単に振り払えるものかもしれない。
客体の文学作品などの用例
-
・・・、此の二つの敵対した客体の運動に対して、いずれに組するべきかその・・・ 横光利一「新感覚派とコンミニズム文学」
「客体的」とは?
「客体」を用いた語に「客体的」があります。
「客体的」の「的」は、「英語の ~tic の音訳字。そのような性質・状態・傾向である。」という意味です。
「客体的」は、「自分の観点からは独立したものとして見たり考えたりすること」です。
まるで第三者のように、バイアスなしに見るってことか。う~ん、客観的に、ってことやね!わかるわかる!
【例文】
- 客体的に見て、ともこちゃんは痩せている。
- 客体的に考えて、今の健太くんが合格するのは不可能だろう。
このように使われ、一人の人が思うことではなくほぼ全員がそう思うとされるようなこと、つまり「客観(主観の作用とは独立に存在すると考えられたもの)」と同義です。
次に、自分の意識とは関係なく、外の世界に存在するものや事を指す。これは、客観やかくたいとも言われるよ。