読み方で悩みやすい漢字の一つに、「胡瓜」があります。
Q「胡瓜」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
胡瓜の読み方
- 「きゅうり」
- 「そばうり」
- 「きゅうり」と「そばうり」両方とも
このページでは、悩みやすい「胡瓜」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「胡瓜」の読み方は、「きゅうり」?「そばうり」?
胡瓜の正しい読み方は、「きゅうり」「そばうり」どちらなのでしょうか。よく使う言葉でも漢字はあまり見慣れないかもしれませんね。
「胡」の音読みには「コ」「ゴ」「ウ」があり、「瓜」の音読みには「カ」、訓読みには「うり」があります。
胡瓜の読み方として「きゅうり」「そばうり」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「きゅうり」と「そばうり」の両方です。
広辞苑には「きゅうり」「そばうり」の両方の項目があり、「そばうり」はきゅうりの古名とあります。「きゅうり」の項目には「胡瓜」「木瓜」「黄瓜」の三つの漢字があり、「『黄瓜』の意」とあります。
一方、新明解国語辞典(第四版)には「きゅうり」の項目はありますが、「そばうり」はありません。
「胡瓜」の意味は、「きゅうり」も「そばうり」も同じ
胡瓜の意味は「実には細長くイボがあり、夏野菜として熟す前に食べるウリ科の一年草」です。
「胡」には「中国の北方、西方に住む異民族」の意味があります。一方、「瓜」には「うり」「ウリ科の植物の総称」の意味があります。
「胡」はもともと「あごひげが長い人」を意味し、中国人が周辺の北方、西方の異民族を読んだ語です。「胡瓜」や「胡弓」など「胡」が付く言葉は、中国人にとって異民族由来であることを示しています。
胡瓜を用いた例文には「畑で胡瓜を収穫する」「胡瓜のつるが伸びて花が咲く」があります。
まとめ
- 胡瓜の読み方は、「きゅうり」「そばうり」のどちらも正しい。
- ただし、「そばうり」はきゅうりの古名。
- 胡瓜は「実には細長くイボがあり、夏野菜として熟す前に食べるウリ科の一年草」を意味する。