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孤児の読み方!「こじ」と「みなしご」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「孤児」があります。

問題

Q「孤児」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

孤児の読み方
  1. 「こじ」
  2. 「みなしご」
  3. 「こじ」と「みなしご」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「孤児」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「孤児」の読み方は、「こじ」?「みなしご」?

読み方

 

孤児の正しい読み方は、「こじ」「みなしご」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「こじ」の気もしますが、「みなしご」にも聞き覚えはありそうですね。

「孤」の音読みは「コ」、訓読みは表外読として「そむ(く)」「ひと(り)」「みなしご」となります。
一方「児」の音読みは「ジ」「ニ」、訓読みは表外読みとして「こ」となります。
このことから「こじ」は正しそうですし、「みなしご」もありそうですね。

さて、結論を言ってしまうと、孤児の読み方は「こじ」「みなしご」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には孤児は「こじ」と読み使われる方が多いようです。

さて「こじ」は理解できるものの、何故孤児を「みなしご」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。

今回の孤児は「こじ」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「みなしご」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。

ただ、「孤」の表外読で「みなしご」がありますから、そのまま読んでもおかしくはありませんね。

「孤児」の意味は、「こじ」も「みなしご」も同じ

意味

孤児の意味としては、「両親のいない子供」で特に幼児を指す場合が一般的です。

ちなみに、「みなしご」は身寄りの無い子「身無子」とも書きます。

こう表現すると、「こじ」と「みなしご」が同じ意味だと分かりやすいですね。

 

孤児を用いた例文としては「戦災孤児」や「孤児院」等があります。

まとめ

まとめ
  • 孤児の読み方は「こじ」「みなしご」のどちらも正しい。
  • 「みなしご」は「身無子」とも書く。
  • 孤児は、「両親のいない子供」を意味する。