【二字熟語】
捻出
「拈出」とも書く。
【読み方】
ねんしゅつ
【意味】
①ひねり出すこと。苦労して考え出すこと。
②費用などを、無理にやりくりしてこしらえること。
【語源・由来】
「捻」は「ねじる。ひねる。よじる。」
【類義語】
やりくり、切り盛り、金繰り、工面、都合、算段、まかなう
捻出(ねんしゅつ)の使い方
健太くん、ため息ばかりついているわね。
兄さんの手術のために高額な費用を捻出しないといけないんだ。
それは大変な事態だわ。みんなで妙案を捻出しましょう。
ありがとう。
捻出(ねんしゅつ)の例文
- 代案を捻出する。
- 何とかして旅費を捻出した。
- ソフト開発費用の捻出に苦心する。
- 忙しい毎日の生活から、趣味の時間を捻出する。
- 運用資金を捻出する。
「捻出」と「工面」や「拠出」の違いは?
「捻出」に似た語に「工面」「拠出」があります。
【三語の違い】
「捻出」は色々なものを捻り出すこと、「工面」は工夫したりやりくりすること。「拠出」は互いにお金を出し合うという意味で使われそれぞれ異なります。
「捻出」と「工面」の違い
「工面」の意味
①くふう。算段。
②特に、金の算段。金策。(例:工面がつかない。)
③身上。かねまわり。身代。
④相談。談合。
「捻出」と「工面」はどちらも金の算段をいいます。
「捻出」には、工夫して時間をつくる、知恵をしぼるという意味が含まれますが、「工面」にはありません。
「捻出」と「拠出」の違い
「拠出(きょしゅつ)」は「醵出」とも書きます。
意味は、
ある目的のために金品を出しあうこと。(例:基金の一部を拠出する。)
「捻出」は金策という意味ですが、「拠出」は金品を出しあうことをいうので意味が異なります。