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「温存」の意味と使い方や例文!「体力温存」とは?(類義語・対義語)

温存の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
温存

【読み方】
おんぞん

【意味】
大切に保存すること。使わずにしまっておくこと。

二字熟語の博士
「温存」という言葉は、何かを大切にしまっておく、または使わずに保管しておくことを意味しているんだよ。
助手ねこ
ああ、それは「大事なものは使わずにとっておく」みたいなことやな。

たとえば、おいしいお菓子をすぐ食べずに、大事な時に食べようってとっておく感じやな。大事なものは、ちゃんと大事にしまっておくんやね。

【語源・由来】
「温」は「大切にする。」
「存」は「保ち持つ。」

【類義語】
備蓄、保管

【対義語】
駆使、浪費

温存(おんぞん)の解説

カンタン!解説
解説

「温存」という言葉は、大事なものを使わずに大切に保持しておくことを意味しているよ。

たとえば、サッカーの試合で、強い選手を最初は出さずに、後半や次の試合のために休ませておくことを「主力を温存する」と言うんだ。また、「温存療法」というのは、あまり強い治療をせずに、体の自然な回復を待つ方法を指すよ。

また、「温存」は名詞だから、文中で動作として使う時は「温存する」と言い方を変えるんだ。「温存する」を他人が行う時や、受けている状態を表す時は「温存される」と言うよ。

そして、「温存」という言葉を文中で副詞として使う時は、「温存して」と言って、受け身の形は「温存されて」と言うよ。

ちなみに、「温存」という言葉が使われる時、それを秘密にしているという意味ではないんだよ。例えば、チームが選手を温存していることは、ファンや報道などで知られていることが多いよね。

だから、「温存」という言葉は大事なものや人を守るため、または特別な時のために保持しておくことを指しているんだね。

温存(おんぞん)の使い方

ともこ
健太くん。なんでサボっているのよ。
健太
サボっていないよ。午後のピークタイムに合わせて体力温存しているだけだよ。
ともこ
それをサボってるっていうのよ。
健太
午後から人の10倍働くから目を瞑ってよ。

温存(おんぞん)の例文

例文
  1. 明日の試合のために。今日の試合ではエースは温存しておくつもりです。
  2. こちらは秘密兵器の健太くんを温存しているから、まだまだ余力があります。
  3. 今まで温存してきた構想を具現化する時が来ました。
  4. 相手にとどめを刺すための一撃を温存している。
  5. それは、切羽詰まった時のためだけに温存しておきたいと考えています。

温存の文学作品などの用例

  1. ・・・しきっていない心理を温存させてゆく。笑いや優越感をとおって屈従に・・・ 宮本百合子ジャーナリズムの航路

  2. ・・・ものにして、旧権力を温存させようとしているものには決してつくれま・・・ 宮本百合子平和運動と文学者

「体力温存」とは?

温存」を用いた表現の一つに「体力温存(たいりょくおんぞん)」があります。

体力温存」の「体力」とは、
①労働や運動に耐える身体の力。また、病気に対する抵抗力。
②(比喩的に)組織が活動するための力。特に、企業の経営において、収益性・生産性・資金力・安定性・成長の可能性などのこと。

という意味です。

二字熟語の博士
「体力温存」というのは、自分のエネルギーや力を必要以上に使わずに、大切にとっておくことを意味するんだ。

特に大事なときや、後に必要となる場面のために、前もって力を節約することを言うよ。

助手ねこ
なるほどな!それはつまり、勢いよく走り出す前に、ちゃんとエネルギーをとっておくってことやな。

大事なレースの前に、無駄に走り回ったりせず、しっかり休むって感じか。要するに、必要なときにばっちり活躍できるように、ちゃんとエネルギーを残しておくんやな。

【例文】

  1. 体力温存する作戦で優勝しました。
  2. 冬は体力温存のために、身体が溜め込もうと働く。
  3. 大きな手術を控えて、体力温存を図る。