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「穏便」の意味と使い方や例文!「穏便に済ませる」とは?(類義語・対義語)

穏便の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
穏便

【読み方】
おんびん

【意味】
①物事をかど立てずおだやかに行うこと。また、そのさま。
②手軽なこと。便利なこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「穏便」という言葉は、2つの意味があるんだ。1つ目は、物事を平和に、無理なく進めることやその様子を指す。

そして、2つ目は、何かが手軽で便利であることや、そのような状態を示すものだよ。

助手ねこ
あー、なるほどな。1つめは「スムーズに、おだやかに進める」って感じやな。

2つめは「これ、手っ取り早いわ~」や「便利やな」ってことやね。2つも意味があるなんて、知らんかったわ!

【語源・由来】
「穏」は「落ち着いている。おだやか。」
「便」は「くつろぐ。やすらぐ。」

【類義語】
穏当、穏健、円満

【対義語】
過激、強引

穏便(おんびん)の解説

カンタン!解説
解説

「穏便」という言葉の意味を説明をするよ。

「穏便」とは、基本的には、物事をスムーズに、無駄にトラブルを起こさないように、おだやかに進めることや、その様子を指すんだ。例えば、「穏便な処置」というのは、問題や事件に対して、あまり騒ぎ立てずに、落ち着いて解決する方法や手段を指しているよ。

さらに、第二の意味として、「穏便」は何かが手軽であったり、便利だったりすること、またはその様子を指すことがある。例えば、「ここに五軒の娼家あり、至りて穏便なるあそびにして」というのは、ここには五軒の遊郭があって、その遊びが手軽で便利だという意味になるんだ。

つまり、「穏便」という言葉は、物事をスムーズに、騒ぎ立てずに行う様子や、何かが手軽で便利である様子を表しているんだよ。

穏便(おんびん)の使い方

健太
うちの猫はいつもツンツンしているんだけど、いたずらした後はすり寄ってくるんだ。
ともこ
猫なりに穏便に済ませてねっていいたいのね。
健太
それがまたかわいくて、穏便に済ませちゃうんだよね。
ともこ
親馬鹿ならぬ猫馬鹿ね。

穏便(おんびん)の例文

例文
  1. 穏便に話をつけたいと考えている。
  2. 穏便な解決方法を探る。
  3. 穏便に問題を処理する。
  4. 何卒このことは穏便にお取り計らい願います。
  5. 穏便に済むようとりなしてほしい。

穏便の文学作品などの用例

  1. ・・・「縛り首は穏便でございますまい。武士らしく切腹でも申しつけまする・・・ 芥川竜之介忠義

  2. ・・・時の沈着を喪わないで穏便に済まし、恩を仇で報ゆるに等しいYの不埒・・・ 内田魯庵三十年前の島田沼南

  3. ・・・思って、須磨右衛門は穏便に二人を立ち去らせた。 大阪で九郎右衛門・・・ 森鴎外護持院原の敵討

「穏便に済ませる」とは?

穏便」を用いた表現の一つに「穏便に済ませる」があります。

穏便に済ませる」とは、角が立たないように物事をおさめることをいいます。

二字熟語の博士
「穏便に済ませる」という表現は、物事をスムーズに、またはトラブルを起こさないように解決することを指すんだよ。
助手ねこ
ああ、それはつまり、「ケンカや問題を起こさないように、うまく事を収める」ってことやな。

トラブルを避けて、平和に話を終わらせる感じやな。

【例文】

  1. できるだけ事を穏便に済ませたい。
  2. 穏便に済ませるために手紙を書いた。
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