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「朧気」の意味と使い方や例文!「朧気ながら」とは?(類義語・対義語)

朧気の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
朧気

【読み方】
おぼろげ

【意味】
はっきりしないさま。不確かなさま。

二字熟語の博士
「朧気」という言葉は、記憶や物の形などが明確でなく、ぼんやりとかすんで見える様子を表しているんだよ。

つまり、はっきりと覚えていない記憶や、はっきりと見分けがつかない物の状態を指す言葉なんだ。

助手ねこ
ほぉー、それはつまり、昔のことを思い出そうとした時に、「あれ?あのときのこと、よく覚えてへんなぁ」とか、「あの物、何やったかなぁ?」っていう感じに、ちょっとぼやけてる、あやふやな状態のことを言うんやな。

【語源・由来】
「おぼろけ」が、月などについて「おぼろ(朧)」と掛け詞に用いられ、両者混同して生じた語。「げ」は接尾語。

【類義語】
あやふや、おぼつかない、不慥か、不明、不確か、不確定、不確実、覚束ない

【対義語】
明白、瞭然、彰々

朧気(おぼろげ)の解説

カンタン!解説
解説

「朧気」っていう言葉は、ものごとや記憶がぼんやりしていて、はっきりとしない様子を表しているんだよ。

たとえば、遠くにある山が霧でかすんで見える時や、昔のことを思い出そうとするけど、詳しいことがよく思い出せないような時に、そのぼんやりとした感じや不鮮明な様子を「朧気」と言うんだ。

この言葉は、具体的なものだけでなく、感情や記憶、考えなど、心の中のものがはっきりとしない時にも使われることがあるよ。

朧気(おぼろげ)の使い方

ともこ
健太くんは四歳のころからお父さんと会っていないのよね。
健太
そうなんだ。
ともこ
記憶はあるの?
健太
朧気に印象が残っているだけだな。

朧気(おぼろげ)の例文

例文
  1. 朧気な記憶で思い出せない。
  2. 遠くに人影が朧気に見えた。
  3. そのことなら朧気に覚えているよ。
  4. 東京タワーの輪郭が朧気に見えた。
  5. 意味するところを朧気にしか理解できなかった。

「朧気ながら」とは?

朧気」は「朧気ながら」という表現で使われます。

朧気ながら」の「ながら」は、ここでは

「名詞、動詞型活用語の連用形、形容詞型活用語の連体形などに付く。内容の矛盾する二つの事柄をつなぐ意を表す。…にもかかわらず。…ではあるが。」

という意味です。

朧気ながら」は「不確かではあるが」という意味です。

朧気ながらわかっていた。」「幼い頃ここに来たことを朧気ながら覚えている。」というように使います。

二字熟語の博士
「朧気ながら」という言葉は、「はっきりしていないけれども」や「不確かではあるが」という意味があるんだよ。
助手ねこ
ああ、そうやな。それは「ハッキリしないけど、なんとなくそう感じる」ってことやな。

完全に確信は持てへんけど、そんな雰囲気がする、っていうニュアンスやな。