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「酸鼻」の意味と使い方や例文!「酸鼻を極める」とは?(語源由来・類義語)

【二字熟語】
酸鼻

【読み方】
さんび

【意味】
むごたらしくいたましいこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「酸」は「つらい。いたましい。」
「鼻」は「体の器官の一。はな。」
「漢書」(鮑宣伝)より。

【類義語】
凄惨、悲惨

酸鼻(さんび)の使い方

健太
ともこちゃん。外に出ない方が良いよ。
ともこ
大きい音がしたけど何があったの?
健太
外は酸鼻の地獄絵図が広がっているよ。
ともこ
この閑静な住宅街で、一体何が起きたというの。

酸鼻(さんび)の例文

  1. 目を覆いたくなるような酸鼻を極めた光景が広がっていました。
  2. 辺り一面血の海と化し、酸鼻を極めていた。
  3. 幼い子供が犠牲になった酸鼻な事件だった。
  4. 酸鼻な光景に、ともこちゃんは冷静さを失ってしまった。
  5. あの日の酸鼻に満ちた光景を忘れることができず、夢にまで出てうなされる。

「酸鼻を極める」とは?

酸鼻」を用いた表現の一つに「酸鼻を極める(さんびをきわめる)」があります。

酸鼻を極める」の「極める」とは、ここでは、「極点に達した状態になる。この上もない程度までそうなる。」という意味です。

酸鼻を極め」とは、この上もなくむごたらしくいたましいことをいいます。

【例文】
酸鼻を極める、すさまじい殲滅戦が繰り広げられた。
酸鼻を極める事故現場を見れば、誰でも安全運転を心がけるようになるだろう。
・災害の爪痕がくっきり残り、酸鼻を極めていた。