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「斥候」の意味と使い方や例文!「偵察」「スパイ」「スカウト」との違いは?(語源由来・類義語)

【二字熟語】
斥候

【読み方】
せっこう

【意味】
敵の状況や地形などを探ること。また、そのために部隊から派遣する少数の兵士。

【語源・由来】
「斥」は「様子を探る。」
「候」は「ようすをうかがう。」

【類義語】
偵察

斥候(せっこう)の使い方

健太
敵国が出陣の準備をしているみたいなんだよ。
ともこ
斥候に様子を見に行かせたらどう?
健太
そうしないと不安で眠れないよね。
ともこ
斥候が様子を見に行っている間、健太くんは仮眠をとればいいわよ。

斥候(せっこう)の例文

  1. いつどこに敵の斥候がきているか分からないから油断するな。
  2. 南方に斥候隊を出すことにしました。
  3. 忠実な斥候が、有益な情報を集めてきてくれました。
  4. 健太くんが、斥候のように足を忍ばせてやってきました。
  5. 斥候が怪しげな農夫を引き連れてきた。

「斥候」と「偵察」「スパイ」「スカウト」の違いは?

斥候」に似ている語に「偵察(ていさつ)」「スパイ」「スカウト」があります。

「斥候」と「偵察(ていさつ)」の違いは?

偵察」は、ひそかに敵の動静などを探ることをいいます。

斥候」も「偵察」も、敵の様子を探ることをいいます。

しかし「斥候」は、戦闘状態にある敵の様子を探る時に使われます。

対して「偵察」は、「敵チームの偵察に行く」など、ライバルの様子、相手の様子を探る時に使うこともある点が違います。

「斥候」と「スパイ」の違いは?

スパイ」は、「相手や敵のようすをひそかに探ること。また、その人。間諜 (かんちょう) 。密偵。」という意味です。

斥候」も「スパイ」も、敵の様子を探ることをいいます。

しかし「スパイ」には、ひそかにという意味がある点が「斥候」と違います。

「斥候」と「スカウト」の違いは?

スカウト」は、
①スポーツ界・芸能界などで、有望な人材を探し出したり引き抜いたりすること。また、その役目の人。
②情報収集のための調査。偵察。
③「ボーイスカウト」「ガールスカウト」の略。

という意味です。

斥候」も「スカウト」も、敵の様子を探って情報を収集することをいいます。

しかし「スカウト」には、「スポーツ界・芸能界などで、有望な人材を探し出したり引き抜いたりすること。また、その役目の人。」「ボーイスカウト、ガールスカウトの略。」という意味がある点が違います。