読み方で悩みやすい漢字の一つに、「施行」があります。
Q「施行」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
施行の読み方
- 「しこう」
- 「せこう」
- 「しこう」と「せこう」両方とも
このページでは、悩みやすい「施行」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「施行」の読み方は、「しこう」?「せこう」?
施行の正しい読み方は、「しこう」「せこう」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「施」の音読みには「シ」「セ」があります。また、「行」の音読みには「コウ」「ギョウ」「アン」があります。
施行の読み方として「しこう」「せこう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「しこう」と「せこう」の両方です。
施行の一般的な読み方は「しこう」であり、「せこう」は施行の法律語としての読みであることから、「しこう」「せこう」ともに正しい読み方ですが、使用する場面が異なるということになります。
また、施行には「しこう」「せこう」の他にも、「せぎょう」などの読み方があります。読み方によって意味が異なってきますので、解説していきましょう。
「施行」の意味は、「しこう・せこう」と「せぎょう」で違う!
「施」には「おこなう」「ほどこす」の意味があります。また、「行」には「実行する」「遂行する」「修行する」の意味があります。
施行(しこう、せこう)の意味は「法令の効力が有効化すること」です。
一方、施行(せぎょう)の意味は「布施行のこと」「仏や僧、貧民などに物を施す仏教の行い」です。
施行(しこう、せこう)を用いた例文には、「この法律は、公布の日から施行する」があります。
また、施行(せぎょう)を用いた例文には、「悟りのために布施行に尽くしたい」があります。
まとめ
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- 施行の読み方は、「しこう」「せこう」のどちらも正しい。
- 施行の一般的な読み方は「しこう」になる。
- 施行の法律語としての読みに「せこう」がある。
- 施行(しこう、せこう)は「法令の効力が有効化すること」を意味する。
- 施行(せぎょう)は「仏や僧、貧民などに物を施す仏教の行い」を意味する。