姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

水馬の読み方!「すいば」と「アメンボ」正しいのは?

水馬の読み方

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「水馬」があります。

問題

Q「水馬」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

水馬の読み方
  1. 「すいば」
  2. 「アメンボ」
  3. 「すいば」と「アメンボ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「水馬」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「水馬」の読み方は、「すいば」?「アメンボ」?

読み方

水馬の正しい読み方は、「すいば」「アメンボ」どちらなのでしょうか。

漢字から察すると「すいば」の気もしますが、あの「アメンボ」のことなのでしょうか。

「水」の音読みは「スイ」、訓読みは「みず」となります。

一方「馬」の音読みは「バ」表外読みとして「マ」「メ」、訓読みは「うま」「ま」となります。

このことから「すいば」は正しそうですが「アメンボ」はどうなのでしょう。

さて、結論を言ってしまうと、水馬の読み方は「すいば」「アメンボ」どちらも間違いではありません

つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。

ただし、「すいば」と「アメンボ」それぞれで読む場合に、若干意味が異なることもあります。

ちなみに、水馬は「アメンボ」と読まれることが一般的ですが、「アメンボ」には水馬以外にも「水黽」と記されることもあります。

さて「すいば」は理解できるものの、何故水馬を「アメンボ」と読むのでしょうか?

実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。

訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。

簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。

他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。

今回の水馬は「すいば」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「アメンボ」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。

「水馬」の意味は、「すいば」と「アメンボ」で違う!

意味

水馬の意味としては「すいば」と「アメンボ」で意味が若干異なります。

まず「すいば」ですが、「乗馬で水を渡る方法」「アメンボの漢名」の意味となります。

一方「アメンボ」の場合には、「カメムシ目アメンボ科の昆虫の総称」の意味となります。

つまり、「すいば」は「アメンボ」の別称であり、それ以外に「乗馬で水を渡る方法」が加わるということですね。

水馬を使った例文として「池で水馬(すいば・アメンボ)が泳いでいる」「水馬(すいば)の訓練を行う」などがあります。

まとめ

まとめ
  • 水馬の読み方は「すいば」「アメンボ」どちらも正しい。
  • 「すいば」「アメンボ」で読む場合に意味が若干異なる。
  • 「すいば」は「乗馬で水を渡る方法」「アメンボの漢名」の意である。
  • 「アメンボ」は「カメムシ目アメンボ科の昆虫の総称」の意である。