【二字熟語】
深遠
【読み方】
しんえん
【意味】
奥深くて容易に理解が及ばないこと。また、そのさま。深奥。
【語源・由来】
「深」は「奥ふかい。」
「遠」は「奥深い。けだかい。」
【類義語】
幽遠、深奥
【対義語】
浅薄、浅近
深遠(しんえん)の使い方
仏教って深遠な教えだよね。
簡単には理解できないからこそ、理解の先に悟りがあるんでしょうね。
そっか。簡単だと悟ることができないよね。じゃあ、理解できなくて当然なんだ。
でも、理解できた方が生きることが楽になると思うわよ。
深遠(しんえん)の例文
- その理論は深遠すぎて、今の僕では理解できない。
- 哲学者の言葉は深遠であることが多い。
- 我々の思想および情意が深遠博大となるに従って、いよいよ自然の真意義を理会することができる。(西田幾多郎、善の研究)
- 深遠な命題で、なかなか答えは出ない。
- ともこちゃんの発する言葉が、全て深遠な意味を持っているように聞こえる。
「深遠」と「深淵」の違いは?
「深遠」と同じ読み方の語に「深淵」があります。
「深淵」とは、
①深いふち。深潭 (しんたん) 。
②奥深く、底知れないこと。
という意味です。
「深遠」も「深淵」も、奥深いことをいいます。
しかし「深遠」は、簡単に理解できないことをいい、学問に関して使うことが多いです。
対して「深淵」は、底知れない巨大なもの、不確かなものに関して使います。